そろそろ新蕎麦。
今年も、そのような声を耳にする季節になった。
お蕎麦は年に2回、初夏と秋に旬がある。
10月中旬から下旬辺りに収穫された蕎麦の実で作られたお蕎麦は「秋蕎麦」や「秋新(あきしん)」の名で親しまれている。
私は夏蕎麦(夏新とも)も秋蕎麦(秋新とも)も、同じくらい香り高くて美味しいと思っているのだけれど、お蕎麦に詳しい方々の話を聴いていると、これから旬を迎える秋蕎麦(秋新)は、夏のそれよりも蕎麦の旨味や香りが高く味わい深いときく。
同じ時季に、その双方を食べ比べることができれば、違いを感じられたり、自分の好みを知ることもできるのだろうけれど、お蕎麦ツウへの道はまだまだ遠いようである。
しかし、視点を変えれば、いつの時季のお蕎麦も美味しく堪能できるのは、これはこれで、ちょっとお得ではないだろうかとも思う。
毎年、この時季になるとお蕎麦の話題に触れているような気がするのだけれど、今年は、お蕎麦に豊富に含まれているマグネシウムのお話を少し、と思っております。
マグネシウムは、私たちの体を健やかに保つために欠かすことができないミネラルのひとつで、これが不足してしまうと、血圧の上昇や不整脈を引き起こしたり、骨粗鬆症や糖尿病、心疾患のリスクが高まることもあると言われている。
それならば、サプリメントで効率的に補っておけば安心と思いがちだけれど、私たちはサプリメントだけを食べて生活しているわけではないため、日々の食事内容とのバランスを考慮しなければ過剰摂取になってしまうこともあるのだ。
食事から摂取した過剰分程度であれば、自然に体外へと排出されて体内バランスが整えられるけれど、サプリメントによる過剰摂取状況が続くと、
人によって現れる症状に違いはあるけれど、お腹が緩くなったり、血圧が下がってきたり、吐き気、筋肉が弱くなるといった不調が現れることもあるという。
欠かすことができない栄養素なのに摂りすぎてはダメだなんて、何だか難しいと感じるけれど、食生活をほんの少し意識するだけで、必要な栄養は摂ることができるように思う。
どちらが良い悪いではなく、必要に応じてサプリメントの力を借りることもひとつの手。
だけれども、何も知らずにただ摂取し続けることがどうなるのか、ということは予め知っておいて損はないのである。
マグネシウムの働きっぷりは過去記事でも少しずつ触れているのだけれど、キリがないほど様々なことに関わって働いてくれているため今回は割愛して、お話は、どのような食材を食べれば効率よく摂取できるのかという方向へ。
勘が鋭い方は冒頭の話題でピンッときたかもしれないのだけれど、お蕎麦には、このマグネシウムがたっぷりと含まれているのだ。
もちろん、様々な食材に少しずつ含まれているし、その中でも鰯や絹ごし豆腐、海藻類は特に豊富に含まれているという。
しかし、それなりの量を食べなくてはいけないので、日頃のメニューに少し足すことで大幅な不足状態を招かないようにする食材という位置づけかと。
一方のお蕎麦は、美味しく一人前をいただくだけで1日に必要なマグネシウムの1/3ほどを摂取できる食材だと言われているので、
お嫌いでなければ、しっかりとマグネシウムを補給する日のメニューにお蕎麦を選ぶのも良いように思う。
温かいお蕎麦であれば、ここにワカメなどの海藻をトッピングしたり、別添えで海藻を入れた酢の物や冷奴を付けるのもあり。
これから、年に一度のお楽しみである、香り高い秋の新蕎麦(秋蕎麦・秋新)が登場します。
秋の味覚を堪能しつつ、美味しくマグネシウムを補給して、細胞レベルから秋を満喫できる体作りなどいかがでしょうか。
暮らしを楽しむきっかけにしていただけましたら幸いです。
関連記事:
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/