え!?子どもって体温が高いものなのではないの?
思わず聞き返してしまった。
近年、子どもの低体温状態が社会問題の一つとして取り挙げられることも少なくないのだとか。
大人が免疫力を維持するために、新陳代謝をスムースにして体内に余分なものや害を及ぼすものを溜めこまないようにするために、その他諸々の理由で低体温にならないよう気にかけているという話題であれば、そう珍しく感じることもないのだけれど、ここでの主人公は子どもである。
子どもの低体温の原因と言えば、夜型の生活による睡眠不足や、食事の時間が遅くなることによって胃腸が十分に休まっていない状態で更に朝食を口にすることによる胃腸の疲れ。
朝食時にお腹が空かず朝食量が不十分になることから体内機能が上手く働かないだとか、テレビやゲームに興じる時間が多く運動不足が常、などがあるという。
そして、このような状態が影響し合って体内時計が狂い、自律神経が乱れて、他の体調不良を招いたり、集中力が無かったり、すぐにイライラしたり、じっとしていられないなど、個々によって出てくるサインは異なれど、何かしらの症状が現れるという。
この話を聞いたとき、子どもの症状とは思えないようなものが次々に挙げられたため、これを聞いた大人は自分の不摂生を指摘されている様な気分になるのではないかと思ってしまった。
と同時に、子どもの低体温を防ぐためには、規則正しい生活が鍵だということは誰もが分かっていることだけれど、各ご家庭の事情やライフスタイルの関係でどうしても難しいという方も、意外と多くいらっしゃるのではないかとも思った。
今回の話題に限らず思うことなのだけれど、不安を過剰に煽らないような伝え方も、とても大切である。
もちろん、緊急性を要するものはそのような伝え方を選ぶべきであり、情報を受け取る側も正しい情報をもとに現状を受け止めて改善することも大切だけれど、渦中にいる人ほど正しすぎる情報によって気持ちを疲弊させられることもあるものだ。
そう思うと、この辺りもバランスなのだろうと感じるのだ。
成長過程の子どもたち相手だからこそ大切なことを理解した上で、食事は体を温める食材を意識して多く摂るとか、季節を問わず湯船にはしっかり浸かって体を芯から温めるだとか、米麹で作られた甘酒で体内時計を正常に整えるなど、
大人も子どもも無理をせずに、双方の健やかさのために一緒に出来ることも多々あるように思う。
女性は男性とは少々異なる女性特有の、とでも言うべきか、そのような責任感から「こうしなくては」に自分を縛ってしまうことがあるけれど、何をするにも心身の健康第一。
ココロとカラダは私たちが思う以上に繋がっているので、心を落ち着けてものごとを見渡せる余裕を持つためにも、自分自身のこともしっかりと大切に……と思う。
そして、細胞が若いからと言って何でも跳ね除けられるというわけではなく、大人に起こることは子どもにも起こり、子どもに起こることは大人にも起こるのだとも。
子どもたちの低体温問題を通して世の中をチラリ覗き見しつつ、そのようなことを思った日。
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