晩夏と初秋を行きつ戻りつしていたお天気も、その日は風がひんやりとしており、おっ、いよいよ秋?秋なの?と辺りの空気を吸い込んだ。
体の内側がすーっと冷たくなったことを感じながら、念のためにと鞄の中に忍ばせてきたストールに視線を落とし、ようやく出番が来るなと思った。
季節の帳尻合わせが完了したかのような風の冷たさに、色んな意味で安堵しながら目的地へ向かっていると、小路から両脇に2キロの米袋を2袋ずつ抱えた女性がひょいっと現れた。
大人であれば持てない重さではないけれど左右合わせて8キロだ。
その状態でどちらまで行くのだろうかと、少しずつ間隔が開いていく女性の背中を眺めながら、先日耳にした、成人女性の片腕の重さは3キロほどあり、男性であればもう少し重くなるという話を思い出した。
その時も、左右合わせて6キロか、なかなか重いじゃないのと思ったのだけれど、目の前を歩く女性は現在、14キロを超えるものを体にまとって歩いている。
辺りを見渡せば眠る園児を抱きかかえた女性もいて、人の体は思う以上に丈夫にできているように見えた。
しかし、当たり前のことだけれど、丈夫に出来ていることと不死身はイコールではない。
肩には、起きているだけで頭と両腕の重さがずっしりと乗っているのだけれど、この重さをまとったまま猫背で過ごしたならば、
肩や肩甲骨周り、腕の付け根辺り、首といった広範囲に疲労が溜まり、上半身が重くてだるいと感じるそうだ。
肩を揉んでもダメ、首を回してもスッキリしない、もう万年肩コリだと感じる方は、まずは、肩甲骨まわりのガチガチに硬くなった筋肉をほぐすと良いと言われることが多い。
ちなみに、肩甲骨は天使の羽と呼ばれています。
肩甲骨周りをほぐすと良いという話題やほぐし方に関しては、過去にも美容や健康などの様々な視点から触れているので、その辺りは過去記事をご覧いただくことにしまして、
今回は、本格的な寒さで凝り固まってしまう前に、ご自身の肩甲骨周りの状況を確認してみませんか。
ご興味ありましたら、柊希に少しだけお付き合いくださいませ。
まずは、壁に背中をピタッとくっつけて立ちます。
この時、可能であれば、目の前に上半身が映る姿見鏡や窓があると良いです。
次に両方の腕と肘を壁にくっつけた状態のまま、水平になるように上げます。
これが、スタート地点です。
目指すゴールは、ここから腕全体を更に上へ上へと上げていき、腕部分は耳にくっつき、指先は天井を指した状態です。
この動作で、どこまで腕を上げられるかというチェックで肩甲骨周りの硬さを確認します。
【Aタイプ】スタートである水平ラインを0度として45度未満であれば、肩甲骨が非常に硬くなっており、
【Bタイプ】45度から60度辺りであれば、硬くなり始めている状態で、
【Cタイプ】60度から90度辺りであれば、しなやかさを保てているという目安になるのだそう。
腕は上がったけれど、腕を上げていくときに上げ難さや違和感を覚えたという方は、肩甲骨周りに疲労が溜まっていて、硬くなる要素を持っているということですので、
寒さで硬くなってしまう前にほぐしておくことで、体が疲れにくくなったり、代謝をキープすることができたり、冷えにくい体にしたり、肩コリ予防になったりも致します。
このチェック動作そのものも、肩甲骨周りのストレッチのひとつだと言われていますので、チェックついでに腕を上げ下げしてみてはいかがでしょう。
もちろん、天使の羽ほぐしストレッチもセットでどうぞ。※下記の『あなたの肩甲骨をほぐして太りにくい体質に変えていきませんか?肩甲骨をほぐすと嬉しいことがいっぱい!』から詳細をチェックできます。
肩甲骨周りをほぐすと美容と健康に繋がる様々な嬉しい効果を手にすることができます。
何もしなくても6キロ以上を支えている肩甲骨周りですので、ながらストレッチでプチハッピーを手に入れてみてくださいませ。
健やかな日々のヒントにしていただけましたら幸いです。
関連記事:
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/