幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ピンチをチャンスに変える紙。

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何か目新しいものはないかと画材屋に立ち寄った。

この日探していたものは、程よいしなやかさと和の個性を兼ね備えた「紙」。

あまりにもはっきりとしたイメージを持ちすぎてしまっていたのか、拘りすぎてしまったか、この日は収穫無しのまま帰宅した。

帰り道、この日目にした紙を思い返す中で、石で作られた紙、ストーンペーパーがあることを思い出した。

気付かぬうちにストーンペーパーに触れている可能性もゼロではないけれど、私の記憶では未経験の紙だ。

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年々、紙を使ったものや紙を使っていたことが、廃止されたりデジタル化されるなどして世の中から少しずつ姿を消したことによって紙に触れる機会が減っているけれど、便利さを求めること以上に環境に配慮した流れであるように思う。

聞くところによると、1トンの紙を作るためには100トンの水と20本の木が必要になるのだとか。

先日、コルクの木話題に触れたけれど、紙作りに使われる木はコルクの木の様に樹皮を剥がして使っているのではなく、数年~数十年かけて育った木を丸ごと消失させていくという。

その様子を想像すると、木を使い切ってしまう恐れがそう遠くはない所にまできていることが分かる。

それならば、再生できるものは再生していこうと取り組まれてきたリサイクル紙だけれど、こちらを作るにも新しい木や水が必要になることから再生紙を使うことにも限界があるそうだ。

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そこで最近、様々な企業から作り出されている次世代の紙が、石を使って作る紙、ストーンペーパーで、見た目も私たちが慣れ親しんでいる紙と大差ないという。

一瞬、石を紙にするのだから何枚も重なると石のように重くなるのでは?と素人らしい疑問が浮かんだのだけれど、この辺りは研究や開発によって改良され続けているようだ。

近い将来、石のみで紙を作ることができるようになったなら、木や水を使い切る心配が無い上に、再生紙を作る際にも新たに木や水を足し続ける必要が無くなるというメリットにも繋がるという。

まだ手に取ったことがないストーンペーパーだけれども、

「いいもの」の価値観も少しずつ変わってきていて、人や環境のことを考えて作られたものに対する価値が上がっていることを感じるものの一つであるように思う。

それにしても、石から紙を作るなんて誰の発想だろう。

ピンチをチャンスに変える柔軟な発想は、次へ進むための新しい扉を開く鍵だと言われているようである。

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