幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

どちらかだけを食べているなんて、もったいない!お豆腐の個性を覗き見してみませんか? 

f:id:hiiragi1111:20191220225831j:plain

「ゴツゴツしてるから嫌だなー、ツルンがいいなー、みんな喜ぶと思うな―」不意に耳に届いた可愛らしい声の主は、小さな女の子である。

何が嫌で、皆が喜ぶというツルンとは何のことだろう。

何となく気になったものだからスマートフォンを覗き込みながら、時折耳に届く声を繋ぎ合わせると、お豆腐の好みを言っているようだった。

お豆腐と一口に言っても種類は豊富にあるけれど、この局面での選択肢は木綿豆腐か絹ごし豆腐かの2つだろう。

確かに、木綿豆腐のしっかりとした食感は、ゴツゴツしていると感じられなくもないけれど、私はあのしっかりとした食べ応えある食感は好きである。

そして、ツルンとしていてデザートのように滑らかな食感を持つ絹ごし豆腐には、絹ごし豆腐ならではの、ほっとする口当たりがあり、こちらも世の中から無くなってもらっては困る一品だ。

しかし、私の周りにも彼女のように、お豆腐を食べる機会があるのなら、木綿ではなく絹ごしが良いという友人、知人がいるところを見るに、主張する機会が無いだけで各々が思うベストなお豆腐があるのかもしれない。

f:id:hiiragi1111:20191220224437j:plain

木綿豆腐と絹ごし豆腐の違いは水分量だ。

布でこすようにして水分を抜いて固めた木綿豆腐は、しっかりとした食感が生まれるのに対して絹ごし豆腐は、濃い目の豆乳を使って水分を含んだまま固めるため、ツルンとした滑らかな食感に仕上がるのだ。

最近では、絹ごし豆腐の食感を好む方が多いからなのか、スーパーなどで種類が豊富なのは絹ごし豆腐で木綿豆腐のバリエーションはそう多くはない。

しかし、栄養面のことを考えるならば、木綿豆腐も絹ごし豆腐も口にする方が、より豆腐の栄養を余すところなく摂り入れることができると言われている。

f:id:hiiragi1111:20191220224453j:plain

木綿豆腐は水分を抜いて固められているため、栄養が抜けた水分の分だけぎゅっと凝縮されているという。

そこには、良質な植物性たんぱく質や鉄分が豊富に含まれており、絹ごし豆腐に含まれているそれらと比べると、約1.5倍ほどにもなるのだとか。

更にカルシウムに限っては、絹ごし豆腐よりも木綿豆腐の方が3倍もの量を摂取することもできるとも言われているため、

鉄分やカルシウムを積極的に摂っておきたい女性や、育ち盛りのお子さん、筋肉量が多くエネルギー消費が多い男性など老若男女問わず、おすすめの食材だということである。

しかし、木綿豆腐にもウィークポイントはある。

それは、水分を抜いて作られているため、水に溶けだしやすい栄養は水分を抜く際に取り除かれているというという点なのだけれど、

この、水に溶けだしやすい栄養を逃さず封じ込めているのが、水分を多く含んでいる絹ごし豆腐だ。

木綿豆腐には少なくて、絹ごし豆腐に多く含まれている栄養素はカリウムやビタミンB群など。

カリウムは主に、体内に摂り込んだ過剰な塩分を排出する手助けをしてくれるため浮腫みを防いだり、塩分を控えたい方に必要になる栄養で、

ビタミンB群は、甘いものや炭水化物を体内に溜め込まずにエネルギーに変えるときや、疲労を回復させたり美肌を作るときに必要になる栄養だ。

f:id:hiiragi1111:20191220225808j:plain

お豆腐は、食感や味の濃さの違いだけでなく、このような栄養の違いもあるため、

どちらも嫌いじゃないということであれば、木綿豆腐、絹ごし豆腐の両方をバランスよく楽しむのも、美容と健康の底上げに繋がるように思う。

美味しく楽しくいただきながら一石二鳥以上を狙いたい方は、何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。

関連記事:

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/