幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

お年玉や御年賀にムクロジの羽根を添えて。

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日本の年末は慌ただしい。

昨日までクリスマスの雰囲気に包まれていた街中の景色は、早着替えのようなスピードで、新年を迎えるための装いに入れ替えられ、新年までのカウントダウンを始める人も多いのではないだろうか。

私も、その年最後の力を振り絞るようにして、観葉植物に飾り付けていたオーナメントボールを取り除き、サンタクロースやスノーマンたちに「また来年」と声を掛けながら箱に戻した勢いのまま、羽子板や羽根などのお正月飾りに入れ替える流れが恒例となっている。

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先日は、和小物を扱うお店の出入り口付近の一角で、こんもりと盛られた羽子板の羽根を見つけた。

羽根に付いている、ふっくらとした漆黒の実は、ムクロジ(無患子)という植物に生る実で、漢字では子どもが患わ無いと書き記すことから、子どもの健康祈願が込められているアイテムでもある。

つい羽子板の方へと意識が向いてしまうのだけれど、私は、縁起が良くて艶やかな見た目をしている羽根をお正月飾りとして使う以外に、お年賀やお年玉に添えるお飾り、兼プチギフトとして使っている。

本来、羽子板遊びは、女の子の健やかな成長を願う意味があるので羽子板は女の子への贈る物という印象があるけれど、

ムクロジ(無患子)を使った羽根であれば、その漢字の意味合いから男女を問わず、子どもに対して贈ることができるように思う。

また、このムクロジ(無患子)という実は、厄除けや邪気祓い、無病息災を願って数珠の材料に使われたり、黒い実となる前の状態の実をお酒に浸けて飲むと邪気祓いができるといった話も残されていることも、私がお年賀やお年玉に添えるお飾り、兼プチギフトとして使っている理由である。

その日は、10個ほどの羽根を購入することにした。

羽根がピンと伸びたシャープなものや、羽根がしっかりと広げられているもの、幾重にも羽根が重ねられているもの、単色の羽根で作られたものや五色の羽根を組み合わせたものなど羽根の種類も様々なだけれど、私が選んだものは、五色の羽根がしっかりと広げられている柔らかい印象のものである。

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この時季は、リーズナブルな羽子板の羽根が普段よりも目につく場所に陳列してあります。

お正月にお年玉を渡すご予定がある方や、お年賀をお渡しするご予定がある方は、羽根の縁起を遊び心と共に添えてみてはいかがでしょう。

クリスマス期間中に沢山のリボンを目にした後だからなのか、羽根が醸し出すお正月感が、より新鮮に感じられるようにも思います。

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