突然ではありますけれど、本日は、普段とは異なるスタイルでお話を始めさせていただきます。
もし、お近くに紙とペンがありましたら『東京都の田中さん』と書き記した後、お付き合いいただければと思います。
書いていただいた文字を、後ほど使わせていただきます。
ここのところ、小さな失敗談を耳にする機会が多かった。
それらは全て、本人の能力による失敗ではなく、うっかりしていたが故の失敗や、そそっかしい性格がもとに起きた勘違いによる間違いなどであった。
人に迷惑をかけるようなことでも大ごとでもなく、聞けば彼らを微笑ましく思うようなことばかりだったのだけれど、私の目には彼らが少しばかり凹んでいるように映った。
その後、私自身も幾つかの小さな失敗をしてしまい、年明け早々、軽く凹んだりもしたのだけれど、過ぎたことはどうしようもないのだから次こそは!だとか、
年末年始特有の、良い意味での緊張感が緩んだのかもしれないだとか、年明け早々に今年の毒出しをしたに違いないなどと都合の良いことから、もっともらしいことまでをひと通り思い浮かべつ気持ちを切り替えたところである。
私の場合は明らかに自分の不注意だったのだけれど、その時のことを思い返しながら、今年いただいた年賀状に目を通していたときのこと。
近況が丁寧に綴られている1枚を読みながら、遠い日に「『東京都の田中さん』と書いてみてと」紙とペンを手渡されたときのことを思い出したのである。
年賀状の差し出し人と紙とペンを差し出した人物は同一人物で、当時、仕事をご一緒させていただいていた方である。
急かされるようにして『東京都の田中さん』と紙に書いて渡したところ、簡易性格診断のようなものが始まったのである。
人は誰でも大なり小なり失敗を犯してしまうものだけれど、大きな失敗を犯してしまった背景を事細かにみていくと、小さな小さな、失敗だと判断し難いようなレベルでの失敗なども含め、数百ほどの失敗を犯していると言われているそうだ。
そして、そのような小さなミス、うっかりミス、ケアレスミスとも言いますけれど、それをやってしまいやすい傾向にあるか否か、筆跡から傾向を知ることができるとのこと。
ここで、冒頭で『東京都の田中さん』と書いていただいた紙を眺めていただきたいのですが、注目するのは、線と線の繋ぎ目。
特に「日」「口」「田」といった形が組み込まれている部分です。
ここがくっつかずに隙間ができている場所が多ければ多いほど、うっかりミスをし易いタイプなのだそう。
筆跡のお話は過去にもさせていただいておりまして、その都度お伝えしていることなのですけれど、プロの筆跡鑑定士の方は、もっと多くの細やかな視点を組み合わせて判断しています。
ですから、このような簡単なチェック結果に一喜一憂する必要はないのですが、文字は、自分の無意識が「書く」という行動を通して表れたものでもありますので、
なりたい自分の要素を自分の文字へ取り入れる事で、自分の意識を変えていくことができる、とも言われています。
今回の自分の文字を見て「あれ?隙間が多いな」と感じられた方は、念のための確認を行うようにしてみてはいかがでしょう。
筆跡は簡単に変わるものではありませんけれど、疲れていたり、考えることが山積みになっているときなどの心の状態は文字に表れますので、
時折、自分の文字を眺めてみるのも、自分の今を知るキッカケになるのではないでしょうか。
簡単な筆跡診断を楽しみつつ、何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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