幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

“チリモン”ゲットならず!

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自宅そばのスクランブル交差点の一角には、どこへも渡らない方々が溜まっていることがある。

しかも、彼らが知り合い同士であることは少ないようで、各々が自分のスマートフォンの中を覗き込んでいるのである。

知り合い同士ではないけれど、彼らが同じ目的である『ポケモンGO』をプレイ中だと分かったのは、それからしばらく経ってからのことだ。

お目当てのポケモンが居るのか、多数現れる場所なのか、その辺りは定かではないのだけれど、その場所がポケモンGOプレイヤーたちにとって、ちょっとした魅力あるスポットであることと、随分と幅広い年齢層の老若男女が楽しんでいるゲームだということを知る機会となった。

モンスターと言えば、昨年の秋口頃だろうか、「チリモン」というモンスターの存在を知る機会があった。

今回は、そのようなお話を少々。と思っております。

ご興味ありました折には、温かいお飲み物片手にお付き合いいただければと思います。

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「チリモン」。

何が何だかサッパリ見当がつかなかったのだけれど、聞くところによると「チリメンモンスター」の略なのだとか。

そう聞いて私が真っ先に想像したのは、炊き立てご飯のおともにしたい「ちりめんじゃこ」や山椒をピリッと効かせた「ちりめん山椒」。

そこから更に想像力を掻き立てて出てきたのは、それらを模したご当地キャラクターのようなものだった。

「チリモン(チリメンモンスター)」の「チリ(チリメン)」は、私が想像した通りの「ちりめん」で間違いなかったのだけれど、

「チリモン(チリメンモンスター)」の正体は、「ちりめん」の中に時折混じっている小さなエビやタコ、イカ、カニのことで、現在、巷ではそれらを「チリメンモンスター」略して「チリメン」と呼でいるという。

しかも、見つけた小さな生き物たちのことを知るための「チリメンモンスターをさがせ!」という、どこかで聞いたことがあるようなタイトルの図鑑まで登場しており、子どもたちが夢中になっているようなのである。

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仕掛け人は一体……と無粋な思考が働き、チリモンを追ってみたところ、大阪府にある「きしわだ自然資料館」というところに辿り着いた。

もとは、この資料館で開催された体験教室で、ちりめんじゃこの中に紛れている生物の子どもを探しだすことをきっかけにして、海の生き物のことや環境、食生活や私たちの暮らしなどを学ぶものだったという。

この体験教室が子どもと大人の心をギュッと鷲掴みにし、「チリモン(チリメンモンスター)」という名や図鑑などが生まれたようだ。

ちりめんじゃこを冷蔵庫に忍ばせていることが多い私は、早速、キッチンでちりめんじゃこを解してみたのだけれど、これがなかなか見つからないのである。

見つけた経験は確かにあるのだけれど、これほどにも見つからないものだっただろうかと思ったときに頭を過ったのは、大人の事情である。

様々なトラブルを避けるために、小さなエビやタコ、イカ、カニといった魚介類を取り除く技術が発達した証でもあるのではないだろうか、と。

進化し続ける選別技術をかいくぐって食卓へやってくる小さなモンスター、チリモンに私が出会える日はいつになることやら。

しばらくの間、ちりめんじゃこから目が離せない、と思ったチリモントピックスであった。

ちりめんじゃこを召し上がる機会がありました折には、チリメンモンスターのことを頭の片隅で思い出していただけましたら幸いです。

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