幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

道すがらの月桂樹からの数珠繋ぎ。

f:id:hiiragi1111:20200205114633j:plain
時折、通り抜けに使わせていただいている自宅近くの公園は、様々な種類の木と季節の花で彩られている。

先日は、公園管理をしている20名ほどの方々が、既に開花しているパンジーを花壇に植えているところを目にし、こうして作業してくださっているのか、と思った。

すぐに想像できることではあるのだけれど、行われている作業風景を目の当たりにすると、想像する以上の体力を要する作業だとわかる。

それなのに、作業員の方々は和気藹々、楽しそうな雰囲気でパンジーの植え替えをしていらっしゃって、パンジーも、あれほどにも楽しそうに触れてもらえたら寿命も延びるのではないだろうかと思った。

そして、季節の花々の美しさに気持ちを向けることはあるけれど、そこに至るまでのことに関しては、なかなか意識が向かないものだと思ったりもして。

f:id:hiiragi1111:20200205114059j:plain

身近にある自然を感じながら出口へと向かっていると、ある木の前で作業員の方と年配女性の方が立ち話をしていた。

耳に飛び込んできたのは、「月桂樹なのね」という女性の穏やかな声だった。

「おぉ、あれがそうなのか」と視界の端で月桂樹の姿を捉え、次回この場所を通る時にのぞいてみようと思った。

月桂樹と言えば、スポーツをはじめとする様々な大会の勝者たちに贈られる冠(月桂冠)に使用されている葉っぱの木として知られているけれど、その歴史は古く、ギリシャ神話に登場するアポロン(太陽神)の霊木として大切に扱われてきたという。

ただ、スポーツ大会と言ってもオリンピックのメダリストに贈られる冠に使われている葉は、月桂樹ではなくオリーブの葉。

しっかりと確認しないと気が付かないのだけれど、これは、間に合わせでオリーブの葉を使ったとかではなく、古代オリンピックのメダリストには、オリンピアの庭に植えられていたオリーブの枝が贈られていたことが始まりなのだとか。

私は数年前までオリンピックの冠は月桂冠だと思っていたため、自国開催のオリンピックの時には、この辺りにも注目してみようかと思っている。

f:id:hiiragi1111:20200205114225j:plain

そして月桂樹と言えばもうひとつ。

月桂樹の葉を乾燥させた別名、ローリエ、ローレル、ロリエ、ベイリーフなどと呼ばれる香辛料である。

こちらは、煮込み料理の風味、香りづけ、食材の臭み消しになどに使用されているけれど、薬効成分が含まれているとも言われている。

期待できる効果には、胃腸や肝臓、腎臓の働きを活発にして胃痛や胃もたれ、膨満感といった症状の緩和や、血の巡りを良くしてくれることから、冷え性やお肌のトラブルなどの緩和、改善。

更に、体内の毒素を速やかに排出してくれるデトックス効果や、免疫力アップに、炎症や傷みをやわらげるなど、私が記憶しているものはこれくらいなのだけれど、これら以外にも、健やかさを保つための様々なサポートをしてくれるスパイスなのだとか。

もちろん、薬ではないため健康でいるための食材のひとつといった認識なのだけれど。

私は、料理に使うために月桂樹の葉を購入しており、できるだけ賞味期限内に使いきりたいという気持ちがあるので、減りが遅くなると先ほどの嬉しい効果なども期待しつつ、月桂樹の葉を使ったスパイス白湯を飲んでいる。

f:id:hiiragi1111:20200205114124j:plain

作り方は簡単で、月桂樹の葉の周りにハサミで切れ込みを入れたものを1枚~2枚ほどマグカップに入れてお湯を注ぎ、2~3分ほど放置した後、葉を取り除いて飲むだけ。

血の巡りがスムースになるのか、手っ取り早く体を芯から温めることができることもあって、この冬も度々口にしているように思う。

ミントティーなどに抵抗がない方は、馴染みやすいお味だと思うのだけれど、好みが分かれる味でもあるので、ご興味がある方は、賞味期限が近づいている月桂樹の葉の使い道に困っているときなどに試してみると良いのではないだろうか。

月桂樹に触れる機会がありました折には、今回の何かしらをちらりと思い出していただけましたら幸いです。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/