先週届けていただいた桃と桜、菜の花が着々と開花し始めた。
今回はお店の方のご厚意でピンク色のカーネーションも加えられており、優しい春の色合いがリビングを彩っている。
今にも開きそうなほどぷっくりと膨らんでいる桃の花の蕾はなかなか開かず、その傍にあった小さな蕾が予告なく開花したりするものだから、次はどこの蕾が開くのか。
朝のちょっとした楽しみになっている。
ルイボスティーで体を温めながら春の花を眺めていると、既に開花した桃の花がこちらを向いていた。
小さいけれど力強さ漲るその姿は、桃の花の目ヂカラと言ってもいいような雰囲気をまとっていた。
目ヂカラといえば、いつだったか目の疲れを取る方法のひとつに「ウィンク」が効くという話を耳にしたことがある。
目の疲れを取りたいならば、目薬を点したり、目の周りを優しくマッサージするといった方法が一般的だけれど、
ウィンクは、目の周りの筋肉を使うため、テレビやパソコン、スマートフォンと言った生活必需品によって酷使されて凝り固まった目の周りの筋肉が程よく緩み、目の疲れが取れるのだそうだ。
そう言われると、ウィンクが目の疲れに効くという話も納得できると感じた私は、タイミングよくお話する機会があった医師に尋ねてみたのだけれど、「え?そうなの?」と聞き返されることに。
それならば、もう少し深く探ってみようかしらという思いも湧かなったわけではないけれど、私はウィンクが得意ではないことを思い出し、
もっと簡単に目の周りの筋肉をほぐす方法を探す方が効率的な気がして、ウィンクと目の疲れの謎は謎のまま胸の奥にしまっておくことにした。
そもそも日本人には、コミュニケーションのためにウィンクを多用する習慣がない。
もちろん、ウィンクをナチュラルに使いこなす方も時折いらっしゃるけれど多くはないため、そのような方に不意にウィンクを向けられると、胸の辺りを何かが右往左往してしまうように思う。
きっと、映画やドラマの中のスペシャルな仕草という刷り込みがあるのだろう。
しかし、外国の方は、異性に対しても同性に対してもウィンクを多用する。
そこに恋愛絡みの感情が含まれていることもあるけれど、実際のところは無いことの方が多く、挨拶や合図と言ったアイコンタクトのひとつのようだ。
そうそう、私の知人の中には、照れたときにウィンクをしてしまう癖を持った方もいて、とても自由に使うことができるコミュニケーションツール、ボディーランゲージのようなものなのだと知った。
いつだったか、こういった「ウィンク」について話したことがあったのだけれど、日本人はウィンクをされることに慣れていないからなのか、日本人に向けてウィンクをすると挙動不審になる人が多いため、そのリアクション見たさにウィンクをしてしまうことがあるという話があった。
そして、友人たちが私に言ったのである。
欧米人の全ての人がウィンクを多用するわけではないけれど、もしウィンクされたならば、ドキリとする前に意味を推測せよ!と。
話を聴きながら、「肝に銘じておこう」。
そう思ったあの日のことを思い出させた桃の花の目ヂカラである。
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