ぽっかりできた隙間時間は、出来るだけパソコンやスマートフォン、タブレットといった電子機器から距離を置きたいと思っている。
しかし、私の現実はと言えば、思ったそばから電話やメールが届いたことを知らせる着信音が鳴ったり、ちょっとした作業をスマートフォンで行ったりと、自分が思っている以上に密度が濃い関係が出来上がってしまっている。
記憶力や集中力が低下する要因は、年齢を重ねたことによるものだけでなく、スマートフォンやタブレット、パソコンへの依存も要因として挙げられるようになり、
物忘れや判断力の低下は、年齢に関係なく、どの世代にも起こり得ることという認識に変わってきているけれど、ここまで密度が濃い関係を長年続ければ、そうなるであろうことは素人でも想像ができる。
そして、今後は今よりも更にスマートフォンやタブレット、パソコンなどの電子機器を手放せなくなる生活がスタンダードになるからなのか、最近では、そのような生活に耐えられるための脳づくりや脳ケアのような話題を多く目にするようになったように思う。
脳づくりや脳ケアといった表現を使うと小難しい雰囲気になってしまうけれど、
簡単に言えば、脳が疲れていると、何となく頭がスッキリしなかったり、体全体がだるいように感じられたり、首や肩も含めて違和感を覚えたりもするので、
年齢に関係なく、日々をスッキリとした気分で過ごすためのコツのようなものである。
今回は、栄養面から、このような不調を脳に溜め込まないようにするポイントのようなものをシェアさせていただければと思っております。
ご興味ありましたら、お好きなお飲み物片手にお付き合いいただければと思います。
私たちの脳は、脳内で分泌される神経伝達物質を使って、情報を扱ったり、記憶を定着させたりしているのですが、この神経伝達物質を分泌する力は、年齢を重ねるたびに衰えていくと言われております。
しかし近年では、脳の衰えの原因になるものは年齢だけでなく、
睡眠不足やパソコン、スマートフォン、タブレット、ゲーム機器などを使うことによって、
文字や映像といった情報が休みなく脳に届けられ、これらの情報処理に追われ続けている脳が悲鳴を上げて、
物忘れが増えたり、記憶力や集中力が低下し、適切な判断ができなかったり、何となくやる気が出ないといった症状を招くこともあるのだとか。
ここのところ、様々な情報に触れたり、イレギュラーなライフスタイルを送らざるを得ない方も増えておりますので、体だけでなく知らぬ間に脳のお疲れ気味かもしれません。
身体だけでなく脳もしっかりと休めることは大前提ですけれど、脳が元気に動いてくれるように脳が喜ぶレスキューフードでサポートしていてはいかがでしょう。
脳が喜ぶ栄養素と言えば青魚に含まれているDHAが浮かぶ方が多いかと思いますが、大豆製品に含まれているレシチンも脳の栄養になるのだそう。
大豆製品と言うとアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますけれど、このレシチンという栄養素には大豆に含まれている大豆レシチンと卵黄に含まれている卵黄レシチンの2種類があるそうなので、大豆がダメであれば卵から摂るというのも、手です。
茹で卵にして白身も一緒に召し上がることができれば、全量とまでは言えませんけれど、1日に必要なたんぱく質を効率よく摂ることもできますので、一石二鳥です。
脳が喜ぶ栄養素は色々とあるのですが、このレシチンは特に神経伝達物質を作る材料の一つですので、小まめに摂取すると良いのではないかと思います。
毎食考えるのが面倒だということであれば、お味噌汁の具材に緑黄色野菜を使えば、レシチン以外にも脳の栄養になる各種ビタミン(抗酸化ビタミン)を摂取することができますし、
発酵食品(味噌)で腸内環境を整えられたり、体内で発生させてしまった毒素を排出させられたりもします。
更には、朝に食べるお味噌汁は、口にしてから12時間から15時間ほどで眠りを誘うメラトニンに変化すると言われていますので、寝つきを良くするスイッチにもなります。
※詳しくは下記の関連記事リンク先の『早めに眠りにつきたい日の朝食に加えたいもの。』からどうぞ。
考えることが多すぎて、頭の中がうわーっと渋滞してきたら、まずは深呼吸を3回。
考えなければいけないことは一旦、横に置いて、脳と自分に必要な栄養と睡眠をチャージします。
そして、スッキリとした頭で、もう一度考えてみてはいかがでしょう。
何かしらのキッカケやヒントの種にしていただけましたら幸いです。
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