幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

サバとカツオが出会ったら。

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ヒカリモノが好きだ。

ここで言うところのヒカリモノとは、ジュエリーのような装飾品のことではなく、青魚のことである。

青魚と呼ばれている魚の容姿は、背中側は青く、お腹側は白く光っており、アジやサバ、サンマにイワシ、コハダやキスなどの魚が青魚に分類されている。

青魚は足が早いため、日本では古より鮮度が落ちることを防ぐ知恵や、青魚特有の臭みを消して美味しくいただく知恵が多々あるように思う。

しかし、私の周りには青魚を苦手だと言う人が思いのほか多くいる。

そして、サバを青魚の中でも特に苦手な魚に挙げるのだ。

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サバの脂にはEPAやDHAといった栄養が含まれている。

よく見聞きする栄養素で、これらは心筋梗塞や脳梗塞、認知症などの予防や記憶力をアップの手助けをしてくれると言われている。

更に、サバには疲労回復に必要なビタミンB群や、骨や歯の健康に必要となるカルシウムの吸収を助けてくれるビタミンDも含まれている。

ビタミンDの話題には触れる機会が多いので重複してしまうけれど、簡単におさらいしておくと、

ビタミンDは、体内でいくつかの工程を経た後に肝臓に蓄えられ、ここから体内の必要な場所に運ばれ、使われている。

その用途の中には、免疫力をアップさせたり感染症を予防したり、丈夫な歯や骨を作るカルシウムの吸収を高めたり、血管や心臓の働きを良くしたり、血圧を下げるといったものもあるけれど、

他にも、幸せホルモンと呼ばれているセロトニンを作ったり、新しい肌細胞の成長を後押しして肌トラブルの改善に働いたり、ガン予防にも力をかしてくれるなど、とにかくビタミンDを不足させたくないと思わせるものがずらりと並ぶ。

今の環境を思うと、免疫力アップや感染症予防も兼ねて、手軽に美味しくいただきたい食材のひとつとも言えるように思う。

いつだったか、小料理屋の店主に教えていただいたことがある。

サバの臭みは鮮度によるものだけでなく、サバの脂に含まれているEPAやDHAが酸化することでも起こるということと、臭みを抑える方法は多々あるけれど、カツオだしで煮るという方法もそのひとつだということを。

カツオだしの中には、抗酸化作用を持つポリフェノールが含まれているそうで、これが、EPAやDHAが酸化して臭みの原因に変化するのを抑えてくれるという仕組みなのだとか。

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熱湯をかけて臭みを消す霜降りや、味噌や香味野菜、お酒や塩などによる臭み消しをしても、サバの臭みが気になると言う方や、気にするご家族がいらっしゃるご家庭では、

下処理後は、気持ち濃いめのカツオだしを使ってサバの煮魚を作ってみてはいかがでしょう。

生のサバは扱いにくいということであればサバの缶詰を使うのも手。

サバに対する苦手意識からサバ缶までもスルーしている方が多いようだけれど、水煮のものは既に臭みも取り除かれているので、和洋中、お好みの味付けに調理することができます。

ここ数年でサバの栄養価に対する認知度も安定し、手軽で美味しいサバ缶も選び放題。

更には、不足しがちなたんぱく質もしっかりと摂ることができるので、大人にも子どもにもおすすめです。

サバに対してアレルギーがなければ免疫力アップや感染症予防も兼ねて、サバを美味しく召し上がってみてはいかがでしょうか。

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