お天気が良かったその日、自分を丸ごと太陽光で殺菌してしまおう。
そのようなことを思い立ち、ベランダへ出た。
流れる風は、ほんの少しの冷たさを含んでいたけれど、太陽光の温かさと相まって心地良いものに感じられた。
いつだったか、知人が「人間は自然から離れすぎてしまったから病気になるんだ、野鳥たちが全滅したという話は聞いたことがない」などと言っていたことを思いだした。
当時は、鳥インフルエンザの話題を多く見聞きしており、鶏舎内のニワトリが殺処分される、されたという話題も度々耳にした。
今思えば、鶏舎内は鳥インフルエンザの感染リスクを高める密閉、密集、密接の三つの密、「三密」である。
本来、大自然の中で生きるはずの鶏たちを人間の都合で自然から隔離し、鶏舎に閉じ込めた結果なのだろう。
日々、テレビから聞こえてくる「三密を避けて」という言葉と自分たちが置かれている状況が、知人の話と合わさって、穏やかに暮らし続けるためには、自然と共存していかなくてはいけないということかと、ぼんやりと思うのである。
準備していた三色団子を太陽に透かしてみたりしながら口に運んでいると、太陽光は体の表面からじわじわと体内に入り広がっていくようで、すぐに身体の芯からポカポカに温まった。
三色団子と言えば、淡い桃色と白、緑色の色合わせが定番だけれども、この配色には意味がある。
桃色は春の訪れを表し、白は雪を、緑は夏の訪れを表しているといわれている。
似たような色合わせの「ひなあられ」や「菱餅」といった和菓子があるけれど、これらに使われている配色も三色団子と同じことを表現しているのである。
お団子も菱餅と同じく、下から緑→白→桃色という順番で重ねられているけれど、この並びにも意味がある。
白い雪の下には、緑色の新芽が芽吹いていて雪の上の空間では桜の花が咲き(菱餅の場合は桃の花)、春の訪れを感じる景色を表している。
と同時に、緑色は生命力と健康を、白は清浄を、桃色は魔除けを表しており、三色団子はこの時季の縁起物の和菓子なのだ。
例年通りのお花見は叶いませんけれど、三色団子が手に入る機会がありました折には、この時季ならではの縁起物の和菓子で一息ついてみてはいかがでしょうか。
とは言いましても、何となく気持ちが不安定で甘いものを口にする気分ではないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
気持ちが不安定になるときというのは、ミネラルが不足しているサインであることも。
このような時には、体だけでなく気持ちも健やかでいられるように、昆布や海苔、ワカメ、もずくなどの海藻類やアサリやシジミなどの貝類などを毎日少しずつ摂取してみてはいかがでしょう。
ご家族の食事の支度をされる方は、ご家族の漠然としたストレスや不安緩和に是非。
本日もここへ足を運んでくださっている皆様と皆様の大切な方々が心身ともに健やかでありますように☆彡
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