幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

何ものにも染まっていない花。

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外出を控えていることもあり、ここのところ生花を飾っていない。

生花を飾っていないからといって困ることは何一つないのだけれど、リビングに一輪あるだけで随分と癒されていたのだと改めて思った。

と同時に、自分の何気ない日々も、いくつものありがたいモノゴトでいっぱいだということを感じ直しながら、観葉植物たちに水やりをする朝である。

最近は、カタログを捲るような気分で脳内の花図鑑を捲り、花を買うチャンスがきたならば、次は何を手にとろうかと思い浮かべることも楽しみなのだけれど、この日、次の候補に挙がったのはガーベラだった。

ガーベラは季節を問わず購入することができる定番化している花。

定番化している花にも旬はあり、その期間に突入するのは確か4月だったと記憶している。

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咲き姿は安定した可愛さを解き放っており、色によって異なる花言葉があるけれど、どれもポジティブなものばかりということもあって、花束に使われることも多い花である。

これだけの知名度を持つガーベラなのだから、人の心に残る神話の一つや二つ持っているのだろうと思って調べたことがあるけれど、発見されてから100年ほどしか経っていない花とのことで、「神話無し」という意外な答えに辿り着いた。

神話がないくらいに新しいということは、古くから存在している花にまつわる神話の中に登場することもないということでもあり、

何ものにも染まっていない自由な存在であるところが、ガーベラが放つ無邪気な可愛さに繋がっているようにも思える。

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人気と知名度を持ったガーベラだけれども、花持ちが良くないから自分では購入しないという声を聞くことがある。

私も、そのようなことを感じていた時期があったけれど、ガーベラの花持ちを良くするためのコツを知ってからは躊躇することがなくなったように思う。

ひとつめのコツは花瓶に入れる水の量。

ガーベラの茎はストローのように中が空洞になっているので、水に長時間浸していると茎が腐りやすく、水が花まで届かないことが理由で力尽きてしまうケースが多い。

だから、ガーベラを活けるときには、花瓶の水は3センチほどの少量にして、毎日水を与えることで、随分と長持ちするようになる。

しかし、長い茎を伝って花部分にまで水を届けるのもエネルギーを要するようなので、水を与える度に少しずつ茎を短くしていき、元気な切り口から水をしっかりと吸い上げてもらうのも手である。

そして、これはフラワーショップの方に教えていただいた裏技なのだけれど、ストローにガーベラの茎を挿してストローごと花瓶に活けるというものがある。

ガーベラは茎に対して花の部分が重いため、この重みで花の付け根部分が倒れて傷みはじめ、

水を最後まで吸い上げきれなくなることが多い。

だから、ストローで花の部分を支えるようにすることで水の吸い上げがスムースに行われ、花持ちが良くなるという仕組みである。

ガーベラを目にする、手にする機会がありました折には、今回の何かしらを思い出していただき、発見されてから日が浅いガーベラを、お好きな視点で楽しんでみてはいかがでしょうか。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/