幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

ヘタ部分は摘まんでねじり切って吉。

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今年も七十二候(しちじゅうにこう)が、虫業界の「おかっぴき」である蚯蚓(ミミズ)が土の中から出てくる頃だと知らせてくれている。

(※蚯蚓(ミミズ)がおかっぴき!?と、好奇心が疼いた方は下記の関連記事からどうぞ)

人間がどのような状況に置かれていようとも、自然は変わらず自分がすべきことに集中している。

そのような光景に触れると、変わらずに変わってくれていることに安堵したりする。

太陽が燦燦と降り注いでいるときも、土砂降りのときも、強風が吹き荒れるときだってあるけれど、目の前のことや出来ることをひとつひとつクリアしていくことが近道だったりするのかもしれない。

そのようなことを思いながら、甘い香りを放っている苺を洗った。

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苺の旬は年に幾度かあるけれど5月から6月にかけて旬を迎える苺もあり、この時季は目にする機会が増えるフルーツである。

苺に含まれているビタミンCを苺と同量のレモンに含まれるそれと比較すると、苺の方が多いそうで、大きさにもよるのだけれど1日に5粒から10粒ほど食べると、1日に必要なビタミンCをしっかりとチャージすることができると言われている。

しかも、そのビタミンCはヘタの周辺にある白っぽい部分に多く含まれているので、ヘタを包丁で切り落とすのは非常に勿体ないのだとか。

しかしワタクシ、苺のヘタや、その周辺には汚れが付着しやすく、雑菌や農薬、土埃などが付きやすいと耳にしたことがあった。

だから、栄養摂取と汚れや雑菌除去を天秤にかけて後者を取った結果、ヘタは包丁でスパッと切り落としていたのである。

そのような私の話に、いつだったか野菜ソムリエの資格を持つ知人が、苺のヘタは指先で摘まんでねじり切るのが良いと教えてくれた。

どうしても茎というのか芯というのか、それが少しだけ残るけれど食感に違和感はなく、栄養を捨てることなく安全に食べることができるようになり今に至っている。

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苺に含まれているビタミンCや葉酸といったビタミン類は水に溶ける水溶性のビタミンなので、水に触れると溶け出てしまうという弱点がある。

だから以前の私のように苺のヘタを切り落として洗ってしまうと、ビタミン類がたっぷり含まれているところをザックリ捨ててしまう上に、切り落とした部分が水に触れて更にビタミン類を洗い流すことにもなるのだ。

しかも、捨ててしまうビタミンの量は、苺ひと粒に本来含まれているはずの半分以上の量だというから、上手にビタミンを確保した状態で美味しくいただきたいものである。

洗って食べる限り、ビタミンを全て摂るということは不可能だけれど、まずはヘタ付きのまま洗い、その後ヘタ部分を摘まんでねじり切ると良いようだ。

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そして、更に美味しく食べるコツは、苺のヘタが付いていた側から食べるということ。

苺は成長しながら、糖分を細くなっている部分(先端)に集める性質があるので、

まずは、ビタミンCを豊富に含んでいるヘタが付いていた側から食べると、苺の酸味を味わってから先端の糖分が凝縮した部分を食べることになるので、苺の甘さや美味しさをより堪能できるのである。

このような話題に触れつつ、私が勝手に思う一番美味しく食べるコツは、「自由に好きなように食べる」なのだけれど、たまには新しい風を取り込む意味も含めて、このような食べ方を試してみるのも楽しいのではないでしょうか。

苺が美味しい季節ですので、苺を召し上がる機会がありました折には今回のお話をちらりと思い出していただけましたら幸いです。

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