幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

育ててしまったルーズスキン。

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外出自粛や慣れないリモートワークなどの影響だろう。

運動量とカロリー摂取量のバランスが気付かぬ間に変わった結果、お腹周りのお肉が気になり始めたという声を度々見聞きするようになった。

先日は、普段は時間が合わずに、やり取りは文字が行き交うのみになっていた友人と久しぶりに電話で話すことができたのだけれど、友人もまたそのようなことを言っていた。

友人の場合は、お取り寄せを楽しむことも増えたけれど、これまでは時間が無くてできていなかったお菓子作りを楽しむようになったことが影響したのだろうと言っていた。

特に洋菓子を得意としている友人は、毎回使うバターがお腹周りに溜め込まれ始めたように感じているらしく、最近はバターを封じたレシピに切り替えたのだとか。

しかし、もともと細すぎる容姿の友人なので、程よく健康的になったのでは?と返すと、間髪を入れず見えないお腹周りだけが危険レベル4だから焦っていると言うのである。

そのレベル設定が何段階まであるのか聞きそびれてしまったけれど、ルーズスキンのようなものなのでは?という話になった。

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ルーズスキン。

猫を飼っていらっしゃる方にとっては馴染みある言葉かもしれないのだけれど、ルーズスキンとは、猫やライオン、トラなどネコ科の動物特有の皮膚のことである。

部位は、お腹から後ろ足の付け根辺りで、彼らのこの部分の皮膚はとても柔らかく、太っている、いないに関係なく、皮膚が伸びたような状態になっているのだ。

知らない人が見れば、無理なダイエットでもさせられて皮膚が弛んでしまったのではないだろうかと心配しそうになるけれど、このルーズスキンにはしっかりとしたお役目があるという。

普段の彼らは、自由気ままに、のんびりと過ごしているように思うけれど、目的が定まれば驚くほど素早い動きをする。

このような動きをする際に、皮膚に遊び部分がなくてピンッと張っていると、お腹の皮膚が動きにつられて引っ張られて傷みを感じたり、思うように動くことができずに怪我をすることもある。

他にも、動物同士で喧嘩をするなどのトラブルに遭った際に、自身の体や内臓へのダメージを最小限に抑えたり、内臓を寒さから守る必要があるため、お腹部分の皮膚に余裕を持たせながら、いや、ルーズスキンを育てながら成長するそうだ。

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この時期は、予期せぬウエイト増加から体重計の数字を目にして仰け反ってしまうこともあるかもしれないけれど、何をするにも健やかな身体あってこそである。

まずはモノゴトの良い面にフォーカスして元気であることを喜んで、育ててしまったルーズスキンに対しても、温かい眼差しを向けつつ、できる運動から取り入れてみるのも良いのではないだろうか。

しかし、猫のルーズスキンは、どうしてあれほどにも愛らしいのだろうかと思う真夜中である。

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