手付かずのまま放置してしまったニンニクと目があった。
ニンニクは、予めすりおろされているタイプとフレッシュタイプの両方を常備しているのだけれど、その週は、すりおろしタイプの出番が多かったのだろう。
フレッシュタイプのニンニクは放置期間を告げるかのように、ネットの罠を上手にすり抜けて新芽を伸ばしていた。
ニンニクがこのような状態になったとき、多くの方は新芽を取り除いて使用するという。
きっと、ジャガイモなどと同じように、放置後に現れたニンニクの新芽には毒が含まれているというイメージがあるからだろう。
かく言う私も、そのようなイメージを持っており、ニンニクから伸びた芽はキレイに取り除いていたのである、その芽に栄養が詰まっていると耳にするまでは。
今回は、ニンニクの新芽のお話をシェアさせていただこうと思っております。
ニンニクの新芽を捨ててしまっていた方や、ニンニクから新芽が出てしまうカラクリなどにご興味ある方は、ちらりとのぞいていってくださいませ。
年々、スプラウトの種類も増えているように感じるのですが、その中にニンニクスプラウトというものが並んでいることがあります。
これは、ニンニクから伸びた新芽を7、8センチほどの長さまで成長させたものを刈り取ったもの。
スプラウトは栄養価が高いことでも注目されているのですが、ニンニクスプラウトも然り。
芽が出る前のニンニクよりも鉄分やカルシウム、亜鉛といったミネラルが多く含まれていることに加えて、ニンニク特有のニオイが控えめなので、免疫力を上げたい方やニンニクを食べたいけれどニオイが気になる方などに注目されているといいます。
自宅で発芽したニンニクの新芽は、毒をイメージを持たれたり、芽の周りが堅くなってしまうことから取り除かれてしまうことが多いけれど、
敢えて新芽を7、8センチほどの長さになるまで成長させてから、ニンニクの塊に含まれている栄養と、栄養が増した芽を一緒に刻んで丸ごと使用するのも手なのです。
しかし、中にはニンニクから新芽が出るところを見たことがないという方もいらっしゃるのではないかと。
これは、国産のニンニクと輸入ニンニクとの違いなのだそう。
ニンニクは何も手を加えなければ、ある程度の期間を経て発芽します。
ですから、収穫前のニンニクには発芽を抑える薬を撒いているといいます。
しかし日本では、この薬の使用が禁止されたため、国産のニンニクは薬を使わない方法で発芽を抑えているのだそう。
発芽を抑える薬を使用している輸入ニンニクと、薬以外の方法で発芽を抑えている国産ニンニクを比較すると、国産ニンニクは発芽しやすい印象を受けてしまいますけれど、
視点を変えれば、不自然な薬を使用していないニンニクということでもありますので、用途や使用量に合わせて上手に選び分けても良いのかもしれません。
しかも、ニンニクはデザイナーズフーズピラミッドの頂点に君臨しているお野菜で、免疫力の底上げにも力を発揮してくれますので、お好きな状態のものを、お好きなメニューで是非。
ニンニクの新芽に関するお話は、近所にある珍しいお野菜を取り扱っているお店方の受け売りですけれど、ニンニクを丸ごと美味しく召し上がるキッカケにしていただけましたら幸いです。
(※デザイナーズフーズピラミッドに関する詳細は、下記の関連記事をどうぞ。)
関連記事:
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/