幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

半夏生期間を楽しんでみる。

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1年の半分が過ぎたなんて本当だろうかと手帳を捲り直してみたけれど、あれやこれやと書き込んである手帳を前に観念した柊希が本日もお届けいたします。

本日は半夏生(はんげしょう)期間の初日でもありますので、そのようなお話をと思っております。

ご興味ありましたら、ちょっとした読書気分で、自然のリズムと接点を持つような気分で、お付き合いくださいませ。

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半夏生(はんげしょう)の日は、毎年変わります。

理由は、半夏生(はんげしょう)の日は、夏至の日から数えて11日目と決められているから。

このルールで今年の半夏生(はんげしょう)を見てみると、2020年の夏至は6月21日でしたので11日後の7月1日、本日が半夏生の日ということになります。

そして、半夏生(はんげしょう)期間というのは、半夏生(はんげしょう)の日から5日間を指すので、今年は7月5日までが半夏生(はんげしょう)期間です。

田植えを経験することがなくなると、このような日に触れる機会も無くなってしまいますけれど、田植えは、夏至の後に行い半夏生(はんげしょう)期間に入る前までに終わらせるものなのだとか。

今は、先人たちの頃と気候なども変わってきているので、全てがこの通りではないかもしれないのですが、よく耳にするのは、半夏生(はんげしょう)を過ぎてから田植えをすると収穫量が減ると言われているという話。

きっと、当時の気候と収穫期、稲の育つペースを元に、ベストなお米の収穫量を導きだした答えが、「半夏生(はんげしょう)を過ぎてから田植えをすると収穫量が減る」という言葉で受け継がれて、これが今でも、ある程度の目安とされているようなのです。

こういった自然の力を借りて行われる作業には、興味深い行事がつきものですけれど、農家の方は、田植えが終わると田んぼの神様に感謝し、秋の豊作を願うために、お酒や半夏生餅と呼ばれるお餅、その他の農作物などをお供えするといいます。

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関西では、農作物の根が大地にしっかりと根を張って、豊作の秋を迎えられますようにという願いから、足をしっかりと張り巡らせるタコを食べる風習があるのだとか。

タコは、疲労回復に働いてくれるアミノ酸が豊富に含まれていることから、夏に食べると良いと言われる食材なのだけれど、

このような小さな接点を見つけると、先人たちが行ってきた行事は、願ったり祓ったりするだけでなく、自分たちの健康にも通じているようにも感じられて興味深く思います。

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お米作りはプロにお任せという方がほとんどだと思いますけれど、長い時間をかけて作っていただくお米です。

半夏生期間は今年の秋の豊作を、ご自宅の食卓から願ってみるのも良いのではないでしょうか。

例えば、季節の変わり目特有の疲労回復と豊作を願ってタコメニューを召し上がってみるというのも、ちょっとした行事を身近なものとして楽しむコツではないかと。

半夏生(はんげしょう)期間が過ぎれば梅雨も明けて、本格的な夏に突入致します。

その前に、本日から7月5日までの半夏生(はんげしょう)期間を、お好きなスタイルで、ピンッと閃いたスタイルでお楽しみいただければと思います。

画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/