お夕食を食べた後、皆さんはすぐにテキパキと動くことができるタイプでしょうか?
私、お恥ずかしいのですが食後はしばらく使いものになりません。
直ぐに動こうものなら横っ腹がチクチクと私を攻撃してまいります。
その日ものんびりと寛ぎつつ、
動くことができるようになるタイミングを待ち洗い物を始めることにしました。
シンク付近の定位置でクッタリしているスポンジ。
今朝の洗い物をした時には何も思わなかったのに、
やはり別れは突然訪れてしまうもののようですね。
短かったけれど頼りになる相棒だったわよ、と感謝の気持ちを胸に、
私、新しいスポンジを取り出したのです。
いくつか買い置きしておいたものの中から選んだのは、
爽やかなライムグリーン色をしたスポンジでした。
水をしっかりと含ませ、馴染ませ、洗剤を含ませたら、
手のひらの中でぎゅっ、ぎゅっとスポンジをテンポよく握り返しながら泡立たせます。
ん……、何だか良くない。
スポンジが手に馴染まないのです。
スポンジなんて洗えさえすればどれだっていい、そう思う私も居るのですけれど
何だか良くない、と思う私も居るのです。
スポンジに限らず浴室で使うボディータオルや、ボディースポンジなどもそう。
何も思わずに使い始められるもの、
これ、イイ!と一人静かに興奮するもの、
よくは分からないのだけれども、何だか良くないと感じるものがあるのです。
皆さんもありませんか?
悪いかと聞かれれば、それ程悪いわけではないのだけれど、
何だか手触りがしっくりこない、良くないと感じること。
手は様々な感覚を受信することができる敏感な場所で第2の脳だとも言われています。
ですから、手の感触というのは脳に直結しており、
手を使うということは、同時に脳を使うことであり、更に心を使うことでもあるのだとも。
手先を使っているといつまでも若々しく健康でいられたり、
小さな子には、手で感じさせてあげることが大切、といったことを耳にされたこともあるでしょう。
暮らしの中で感じられる些細なことが見えない所で私たちを支えてくれているのかもしれません。
手始めに何気なく使っているスポンジやボディータオル、フェイスタオル、枕カバーなどを
自分好みの手触りのものに替えてみる、というのはいかがですか?
触れた瞬間に感じる小さな心地よさが脳に伝わって
幸せホルモンがふわり広がりますよ。
小さな幸せを探したり、見つけたり、感じられたりできたのなら、
いつもの日常が少しだけ豊かに感じられるような気がいたします。