時折お世話になっている鍼灸医からお手紙が届いた。
中身にはサロン移転のお知らせとサロンで行っているウィルス対策のこと、そして、私の体の癖を良く知る彼女からのアドバイスのようなものが綴られていた。
前回お会いしたのはいつだったか。
世の中の慌ただしさや変化に対応することに意識を向けて過ごしているうちにタイミングを逃し、気付けば1年近くの月日が経っていた。
何をしても何もしなくても、時間は刻々と過ぎ去っていく。
それならば、何かをするにしても何もしないにしても、できる限り後悔をしない選択と時間を重ねたいものである。
いただいたお手紙の中には、健やかな冬を迎えるために必要な、秋という季節の過ごし方のコツが記されておりましたので、今回は、この話題をシェアさせていただければと思っております。
ご興味ありましたら、ちらりとのぞいていってくださいませ。
エアコンを使わずに過ごすことができる時間も増えてきましたけれど、時間帯によっては残暑厳しいこともあり、女性の皆さんは着るもの選びに困る日も増えているのではないでしょうか。
また、ついつい残暑に意識が向いてしまいがちで、夏仕様のライフスタイルや食事を続けてしまっているという方もいらっしゃるかと。
このような季節の変わり目はカラダもお肌も揺らぎやすく、いつまでも夏気分が抜けないまま過ごしていると、カラダやお肌が冬に対応できず、様々な不調を招きやすくなると言われています。
特に今年の冬は様々なウィルスを跳ね返せるだけの土台も作っておきたいという思いもあります。
このような視点からも秋の過ごし方はポイントになるようです。
中医学の古い書物には、この季節はこのようにして過ごすといいよという、アドバイスのようなものが記されております。
その書物によると、実りと収穫の季節である秋は、冷たい風を浴びすぎず、頑張りすぎず、疲れを溜め込まず、穏やかな気持ちで過ごすことがポイントなのだそう。
たったそれだけのこと?と思いがちなのですが、私たちのカラダやお肌は現在、冷気や乾燥に対して無防備な夏仕様です。
急に秋冬仕様にシフトチェンジできませんので、残暑に気持ちを引っ張られて冷たいものを夏と同じように摂っていたり、体を冷やしすぎたり、乾燥を気にせず過ごすなど、この辺りを疎かにしていると、必要以上に体力を使い、免疫力が落ちて胃腸の不調や風邪を招きやすくなるのです。
更に、季節とちぐはぐな状態で過ごしているうちに季節の変化の波に乗れず、イライラしたり、不安に襲われたりと精神面にも、じわじわとダメージが及ぶのだとか。
ですから、そろそろ体が冷える装いや食べ物、飲み物、冷たい風などに気を付けながら、心穏やかに過ごすことが大切になるようです。
秋は、空気が想像以上に乾燥しています。
乾燥と言えばお肌をイメージしますけれど、お肌だけでなく喉や肺などにも影響が及びますので、少しずつ、乾燥対策も始めるとよいタイミングのようです。
例えば、この時期に食べると良いと言われている食材ですが、お米やカボチャ、女性に嬉しい栗やお芋といった秋の味覚などがラインナップに挙げられます。
更に秋のフルーツも。
フルーツはビタミンなどの栄養補給だけでなく、秋の水分補給にも重宝する食材です。
適度な水分補給は引き続き必要ではあるけれど、冷たいお水ばかり飲んでいたのでは、体を芯から冷やしますし、
夏の様に外気温が高いわけではないため、冷えた体が冷えた状態でキープされやすい環境です。
ですから、秋はフルーツなどから水分とビタミンを一緒に摂るのも手、だと言われています。
食材をみると、これから目にする機会がぐっと増えるものばかりですので、こうして過ごし方のコツを確認したあとは、難しい話は横に置いて、楽しく秋を満喫することが秋冬を健やかに過ごすことに繋がるように思います。
そして、忘れてはいけないこと。
それは、一年の中でも夏から秋へと季節が移り変わるときというのは、人の気持ちをセンチメンタルにしますから、 自分の気持ちにも大切な方の気持ちにも、優しく寄り添ってあげることもお忘れなく。
自分を褒めることが苦手な方が多いですけれど、どんどん褒めましょ。
健やかに暮らすための、何かしらのヒントやきっかけにしていただけましたら幸いです。
本日も口角をキュッとあげてまいりましょうね。
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