2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧
手帳をぺらぺらと捲っていると、ほんのりとした控えめな文字色で次候(じこう)が記されていた。 朔風葉を払う(さくふう、はをはらう)と。 日本の四季である春夏秋冬を24の季節に区切り、その24の季節を更に細かく表現した言葉を二十四節気(にじゅうしせっ…
常に、「今の自分の肌に安全な化粧品はどれだろう」という視点で、スキンケア、メイクアップ、ヘアケア、ボディケア商品の成分表と睨めっこをしている。 数年前に、花粉症を発症したことを確認してからは、もともと敏感だった体のセンサーがより敏感になり、…
先月いただいたお手紙の結びに、「10月吉日」という文字があった。 お作法は面倒だと感じたり、迷信のようなものでしょと気に留めずに過ごすことも悪いことではないし、ダメなことでもないのだけれど、 さりげなく、このような文字を添えることができたり…
朝食のパンを買いに、近所のパン屋へ向かった。 パンは必ずここで。と言えるくらいの情熱を向けている、特別なパン屋があるわけではないのだけれど、 幸い、満足できるパン屋が近所に点在しているため、都合や気分で向かう先を決めている。 その日は、用事つ…
郵便受けから郵便物を取り出して自宅へ入った。 鍵を所定の位置に片付けながら視線を郵便物に落とすと、ミルクチョコレートのような色をした温かみを感じる封筒に目が留まった。 他とは異なる雰囲気のそれを引き抜いて、送り主を確認しようと裏返すと、封蝋…
ヘアサロンでスマートフォンの画面を傷つけたことがあるか、ひび割れさせてしまったことがあるかという話になった。 私は、今のところ、どちらの経験もなく過ごすことができてはいるものの、 スマートフォンを落としてしまうことが多いという自覚があるため…
初めて耳にしたときには大げさにも感じられた、「自分の命を守るための水分補給を、行動を。」というフレーズも、すっかり過去のものになった。 「本当に秋はやってくるのだろうか」 そう本気で感じていたことも、いつの間にか過去の出来事である。 そして、…
先日、少し早いかな、どうかな、などと思いながらエアコンのスイッチを押した。 もちろん、暖房の。 温風がリビングを優しく覆っていく感覚が心地よく、もう少し早くスイッチを押せばよかったと思った。 窓から見える空は白く、気温がグッと下がったからだろ…
友人から、ラッキーモチーフの馬蹄の向きはどちらが正解なのか尋ねられた。 幸運が訪れますようにというメッセージと共に、馬蹄デザインのブローチをいただいたそうなのだけれども、 輪になっている部分を上にしても下にしても使うことができるようなデザイ…
うどんを打とうかと思い薄力粉を取り出した。 薄力粉で作れないことはないのだけれど、やはりうどんは、中力粉以上の小麦粉で作る方が、 もっちりとした食感や、コシが短時間で整うような気がしている。 ここで言う「整う」というのはプロの味というレベルの…
最近、高圧洗浄機なるものを購入した。 自力でお掃除できないわけではないのだけれど、丸1日かけて行っていた掃除が、2、3時間で済むとなれば話が少々変わってくる。 実際にそれでベランダの床や壁、設置しているガーデンテーブルやチェア、玄関外の外回…
出かけついでに、海外の知人、友人たちに送るクリスマスカードが探しに行った。 カードラックに並べられているカードを眺めながら、また1年経ったのかと思う。 ラックの端には、数は少なかったけれど、年賀状も並んでおり、 いよいよ始まる年末に向けての日…
来年版のイヤープレートが目に入り、もうそのような時季かと思った。 イヤープレートとは、クリスマスプレートと呼ばれることもある陶磁器製の絵皿のことで、 毎年、その年限定の絵柄で生産されている。 どこのショップが毎年生産しているのか、その辺りはあ…
小学生たちが、アルファ米のパックを手に帰宅していた。 どうして彼らが手にしているものがアルファ米のパックだと分かったのかというと、 偶然にも、我が家で災害時対策用の非常食として備蓄しているものと全く同じものだったからだ。 以前、食学生のお子さ…
出先で、アドベントカレンダーを目にするようになった。 アドベントカレンダーとは、クリスマスまであと何日かをカウントダウンするカレンダーのこと。 頻繁に目にするのは、クリスマスの絵柄に点線で囲まれた日付付きの扉が付いており、 その日の扉を開ける…
時々、場所を決めて断捨離を行っている。 「家中を」などと思ってしまうと、ゴールが見えずにくたびれてしまうため、 「今回は、このスペース内を」という具合に、小さなゴールを目指す断捨離である。 その日は、衣替えも終わり落ち着いてきたこともあり、ク…
いつもの道を歩いていると、何かがつま先に当たった。 それは、かちっと乾いた音を立て、前方へ真直ぐ転がって行った。 幸い、人の通りは少なく、丸い何かがただただ転がっていく様子を目で追いながら、私も前方方向へ、真直ぐと歩いた。 10メートルには満…
先日、あるショッピングサイトからメールが届いた。 知らぬ間に貯まっていたらしいポイントの有効期限切れが迫っているため、 この機会に、何かしらの品物に交換してはどうかというメールだった。 取り立てて言うほど貯まってはいないだろうと思いつつも、メ…
しばらく花屋から足が遠のいていたため、久しぶりに立ち寄ることにした。 店先に並べられているチューリップの球根に目を止めていると、店主が近づいてきて、 チューリップを植えるにはタイムリミットが近づいており、今年の球根は、店先に出ているだけで全…
リビングで存在感を解き放っているのは、かれこれ10年近いお付き合いになるガジュマルの木だ。 日当たりの良い場所に置いているのだけれど、植物にとってお日様の力は私たちが思う以上に絶大なようで、 窓へ向かって枝を流線形に伸ばし続けている。 向きを…
駅構内で待ち合わせをしていたときのことだ。 コインロッカー前で地図を広げ、行き先を確認している小さな子ども連れのご家族がいた。 しばらくすると、幼稚園児くらいの子どもが手足をバタバタさせたり、地団太を踏んだりしながら、「嫌だ、嫌だ」と駄々を…
いつだっただろうか。 テレビ番組だったのか、紙面で目にしたのか忘れてしまったけれど、 日本の木造建築の技術に魅せられた外国人の方が、歴史的な木造建築物の細部を挙げながら、 日本の建築技術の素晴らしさを熱く語っている様子を目にしたことがある。 …
大切に履いている靴をメンテナンスしていただこうと思い、店舗へ足を運んだ。 お店の外からチラリと中をのぞくと、時々お世話になるベテランスタッフがいることが分かり、扉を押し開けて中に入った。 泊りがけの予定が無い限り、同じ靴を連続で履くことは少…
ずっと手放せずにいた筆がある。 今は亡き書道の恩師にいただいた筆のうちの1本で、随分と長い間、私の身に起きた様々を手助けしてくれた1本である。 私の癖や、その時々の気分を汲み取ることが上手な筆なのだけれど、 私もこの筆だけは、その日の筆のコン…
近頃、年賀状の作成依頼に関する広告が、度々ポストに投函されている。 ハロウィンが終わり、街中は一気にクリスマスモードに変わったけれど、 大人たちの目の前には年末年始のあれやこれやが、チラリチラリと顔を出し始めたように思う。 年賀状も気が早い話…
キッチンの床を冷たいと感じる季節になった。 はーっと息を吐いてみたけれど、吐く息が白くなるのは、もう少しだけ先のようだ。 キッチンを出来るだけシンプルに保ちたくて撤去したキッチンマットだけれど、 これからの時季は決まって、再投入に気持ちが揺ら…
コッペパンの専門店へ行った。 数ある具材の中から何を選ぼうかとワクワクしながら列の最後尾に並んだ。 すると、目の前に並んでいる2人組の女性の1人が、怒りを爆発させていた。 私は、彼女たちの真後ろに並んではいたものの、 前を向いたままで発せられ…
ここ数年、揚げ物専用に使っている油を見直したくて数種類の油を使ってみた。 頻繁に揚げ物をするわけではないのだから、ある程度の条件を満たしていれば良いと思っていたのだけれど、 自宅で使う基本的な調味料は、塵も積もれば……だと改めて感じたことがき…
ふらりと立ち寄った雑貨店の一角に、和モダン柄が素敵な手ぬぐいが並んでいた。 古臭いものだというイメージを抱く方も、まだまだいらっしゃると聞くけれど、 その使い勝手の良さや、用途の幅広さが改めて見直され、 素敵なデザインをまとって現代人の生活の…
お目当てのものを探しにホームセンターへ行った。 広い店内の中央に立ち、どの方角へ向かうべきか、天井からぶら下げられている案内版を見上げ、目星をつけた場所へと向かった。 途中、ガスバーナーが目に入り思わず方向転換した。 市販のカセットボンベにバ…