和風月名から繋がる世界
次の予定まで時間が空いたため、その場から一番近くにある神社へ散策に向かった。 その日は、一段と冷え込みが厳しい日だったけれど、長く続く参道を歩いていると、体の内側からぽかぽかとした熱が広がるのを感じられた。 首にぐるぐると巻いていたストール…
あっという間に12月。 「今年こそは早々に」と思っていた年賀状だけれども、まだ手を付ける気配がない。 このままでは、今年も例年通り、駆け込むようにしてポストに投函することになりそうだ。 そして、デスク端に置いてある、年内に済ませなくてはいけな…
日本では、太陰太陽暦を使っていた時代があります。 月と太陽の動きを使い科学的に割り出し、 少しずつ生じるズレは閏年を入れて調整する、高度な暦だったようです。 気候も時代と共にその姿形を少しずつ変えつつありますが、 植物の成長を、じっくりと観察…
毎月、和風月名に触れさせていただいているのですが、 あっという間に9回目の9月を迎えました。 人は、同じ時間を過ごしているようでいて、 その感じ方や受け止め方は人それぞれでございます。 今月も健やかに、しなやかに、時を重ねられたなら。と思う今…
ある和菓子屋に入ったときのこと。 「もう葉月だなんて、早いですね」と、先に店内にいらした老夫婦の会話が聞こえてきた。 時々、このような場面に遭遇することがあるけれど、 その日常会話の中で使われていた和風月名は、 古のものを大切にしているとか、…
私の恒例行事のひとつなのですが、 七夕が近づくと近所のフラワーショップへ行き、笹の注文を入れておくのです。 以前は、七夕前であればいつでも手に入ると思っていたのですが、 直前ではフラワーショップをはしごしなくてはいけないことが何度か続き、 そ…
外出先で和菓子屋の前を通りかかったら水無月の文字が目に飛び込んで来た。 今年も半分のところに差し掛かるのかと 今年もまた、そのようなことが頭の中を過ぎった。 日本には四季だけでなく、 季節の移り変わりを事細かに分けて感じられるきっかけがたくさ…
お洋服の裾上げをしたくて、デパート内にあるお直し店へ足を運んだ。 呼び鈴を鳴らすと奥にあるアトリエから、 上品な雰囲気の、首にメジャーをかけた白髪女性が笑顔で出迎えてくれる。 ひと通り、私が思うお直しの要望を伝えると、 その内容を手際よく伝票…
デスクで使用している大きな書き込み型のカレンダーの月が変わると、 見慣れた風景にほんの少し、新しい風が吹いたような気が致します。 月が変わる度に、「日本くらいだろう。カレンダーに、4月、卯月、Aprilと並べられるのは」と、 飽きもせず思っており…
風が冷たい日もありますが、春ならではの話題も増え、季節につられて気持ちも弾みますね。 3月のことを和風月名では「弥生(やよい)」、英語では「マーチ(March)」と申しますね。 今回も和風月名をきっかけに、普段はあまり覗くことない世界をちらりと旅して…
2017年もひと月が過ぎましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。 同じ時間を過ごしているようでいて、 まだひと月?もうひと月?と、 時間の感じ方というのは人それぞれでございます。 自分の時間を大切に扱うことが出来る人は、 自分以外の人の時間も…
新年を迎えた訳ですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。 既に初夢を見たという方もいらっしゃるでしょうか。 いつ見た夢を初夢とみるのか時代と共に移り変わっておりますが、 私が見た初夢の話はまた機会がありましたらお話させていただくとして、 本日は…