2019-01-01から1年間の記事一覧
本年も、残すところ5日というところまできましたけれど、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。 きっと、職場ごとやご家庭ごとなど、しなくてはいけないことや、しておきたいことと格闘されている方も多いかと思います。 私も、無事に2019年のゴールに辿…
日本の年末は慌ただしい。 昨日までクリスマスの雰囲気に包まれていた街中の景色は、早着替えのようなスピードで、新年を迎えるための装いに入れ替えられ、新年までのカウントダウンを始める人も多いのではないだろうか。 私も、その年最後の力を振り絞るよ…
手に取ったハニーボトル内に結晶ができていた。 常備している全てのハチミツに目を通すと、他にも結晶ができているボトルがああったため、昨晩は普段よりも冷え込んだのだろうと思った。 私は白砂糖やグラニュー糖を一切使っておらず、数年前からは、それま…
塀の上に、お行儀よく並んでいる雀御一行様の姿があった。 私は、この時季に目にする「ふくら雀(福来雀)」が好きだ。 「ふくら雀(福来雀)」とは、体を覆っている羽根の隅々にまで空気をたっぷりと含ませて、まるでダウンジャケットでも羽織っているのではな…
イベント会場と化した学校内から威勢の良い掛け声が聞こえてきた。 学校の前を通りながら中の様子を窺うと餅つきが行われていた。 すっかり目にする機会が減った餅つきの様子に久しぶりに年の瀬らしい年の瀬を感じたような気がした。 大人の事情による、年内…
同じフロアの2軒隣りで一人暮らしをしていらっしゃる、年配のご婦人にエレベーターホールでお会いした。 ご婦人と顔を合わせるのは、私が今のマンションに引っ越してきたときにご挨拶をして以降、遡って数えられる程の回数のみである。 それなのに、このご…
「ゴツゴツしてるから嫌だなー、ツルンがいいなー、みんな喜ぶと思うな―」不意に耳に届いた可愛らしい声の主は、小さな女の子である。 何が嫌で、皆が喜ぶというツルンとは何のことだろう。 何となく気になったものだからスマートフォンを覗き込みながら、時…
近道をしようと公園を縦断していたら強者を発見した。 その方は、公園周りに設けられた歩道に沿って自転車を走らせ、こちらへと向かってきていた。 数十秒後には私の横を駆け抜けていくであろうと予測しつつ、この歩道に沿って公園の外へ出るのは遠回りにな…
見るからに新鮮だと分かるお刺身は、心静かにテンションがあがる。 新鮮な魚が手に入る地域は国外にも多々あるけれど、鮮魚を安全に、安心して生で食べられるように施される様々な処理の技術が抜きんでているのは日本だけだ。 そのことを知らなければ、当た…
自然の中から少しずつ色が消える頃だというのに、その日は、春を思わせるような暖かい日であった。 それでも日が落ちて、ムクドリたちが寝床に帰る頃には冬らしい気温に戻るのだから、体調管理を難しく感じるのは人だけではないようにも思う。 中途半端にで…
もうすぐ冬至がやってくる。 冬至は、太陽の位置が北半球において一年で一番低くなる日。 このため日照時間も一番短くなる日なのだけれど、このような条件を満たしていなければいけないこともあり、日付が変わる点が少しばかり厄介である。 今年(2019年)…
何か目新しいものはないかと画材屋に立ち寄った。 この日探していたものは、程よいしなやかさと和の個性を兼ね備えた「紙」。 あまりにもはっきりとしたイメージを持ちすぎてしまっていたのか、拘りすぎてしまったか、この日は収穫無しのまま帰宅した。 帰り…
年に一度ほど、無性にマシュマロに惹かれることがある。 しかも、そのマシュマロは、親指の第一関節よりも気持ち大きいサイズをした、食べ応えあるものであれば尚良しという注文付きである。 今年もそのような気持ちが不意に湧き、あのお店であれば置いてあ…
大掃除をしなくてはいけない場所は多々あるのだけれど、レターボックスの整理に手を付けた。 全ての作業に優先順位を付けるならば、多分これは下位に位置する作業である。 そのようなことを思いながらも黙々と手先を動かして仕分けしていると、古いクリスマ…
手帳を捲りつつ今年を振り返っていたら、今年は、かつて伝説の大泥棒だったという設定の人物が登場する作品を数本、観たり読んだりする機会があったことを思い出した。 それぞれテイストが異なる作品だったけれど、全ての作品に「白い粉」の描写や演出があっ…
お気に入りの小料理屋がある。 話上手で心配りや目配りに長けた女将と、無口だけれど帰り際に見せてくれる笑顔と不器用な物言いが素敵な大将が居る店である。 厨房の中をこっそりとのぞき込むと、どこのご家庭にも常備してあるような見慣れた調味料がずらり…
先日、帰宅途中に立ち寄ったショップで艶やかなポインセチアと目があった。 他にも多数のそれが並べられていたのだけれど、視線が外せなくなった一鉢を抱き上げるや否や、それをレジに差し出した。 入店してからの一連の行動を見られていたようで、「ポイン…
ハタハタの一夜干しが焼きあがった。 柔らかい白身魚だけれど、丁寧に焼き上げると、ぷりっとした食感に変わる魚だ。 美味しく味わう方法は多々あるけれど、私は旨味が増したように感じられる一夜干しが好きだ。 肉厚のそれが、あまりにも美味しそうな姿に焼…
暖冬なのかと思えば気温は急激に下がり、冬の装いに身を包めば厚手のアウターが邪魔になるほどの日中の気温。 その日の私も、午前中の冷え込みを受けて暖かい装いで出かけたまでは良かったのだけれど、歩いているだけで出てきそうな季節外れの汗の気配に、「…
今年初めての「良いお年を」という言葉をいただき、今年初めての「良いお年を」という言葉を口にした。 久しぶりのその言葉に、口がもごもごしてしまった感じがして少しだけ恥ずかしい気がした。 その日の夜、相手はそのようなことなど気にも留めていないこ…
陳列棚に並ぶアーモンドを眺めていたら、久しぶりに殻付きアーモンドを食べたくなった。 初めて殻付きを食べた日のことは記憶からすっかり抜け落ちてしまっているけれど、殻付きのそれを口にした時、味と香りの濃さに驚いたことを覚えている。 塩がまぶされ…
今年もそろそろ「正月事始め(しょうがつことはじめ)」がやってくる。 「正月事始め(しょうがつことはじめ)」は12月13日のことで、お正月準備を始めるのに縁起が良い日と言われている。 また、12月13日の「正月事始め」は「お煤納め」とも呼ばれてお…
商店街の入り口に立つと、アーケード内が大勢の人たちで賑わっていた。 冷静に見れば、普段と大差ないようにも見える光景なのだけれど、時節柄だろう。 年の瀬が着々と近づいていることを否応なしに突き付けられたような気がした。 この日は、少しばかり現実…
あまりにも眠れないものだから、映画を観ることにした。 当時、何度観れば気が済むのだろうかと自分でも思うほど見返した古いSF映画の中から好みのものを選び再生した。 良いものは良い、好きなものは好き。 私には、そのようなところがあるようで、好みが…
11月下旬頃から飾っている朱赤と黄色のアルストロメリアが、そろそろ終わりをむかえようとしている。 蕾が開くと花びらの内側に沢山の斑点がある、ちょっぴりエキゾチックな姿をしている花だ。 その斑点に対して好き嫌いが分かれるようなのだけれど、目に…
ワタクシ、何となく知ったつもりでいる事柄が多々あるのですが、今回のお話コードである「デニール」もその中のひとつでした。 先日、この「デニール」について少しだけ深く知る機会がありましたのでシェアさせていただこうかと思っております。 そう言えば…
友人が炊飯器調理をするととても楽で助かるけれど、手抜きをしているようで罪悪感が拭いきれないといった。 炊飯器は、見方を変えれば初心者でも手軽に扱える圧力鍋のようなものだ。 ご飯を炊く以外の使いをしたらダメだというルールは無い。 寧ろ最近の炊飯…
先日、目の前に黄金色をした夕焼けが広がっていた。 私が一番好きだと感じている夕焼け空とは異なっていたけれど、人の心を動かすものは、そのような人が持つ好み云々を軽々と超えて、存在を印象付けてくる。 「もうさ、好きとか嫌いとか、そんな小さなこと…
おすすめしていただいたイタリアンレストランのエントランスを潜った。 イタリアンと聞いていたこともあり、私の脳内には、これぞイタリアンといった店構えや内装のイメージが広がっていたのだけれど、店内はイタリアとスペインを混ぜ合わせたような、温かみ…
私の手元にあるメモ用紙には、杓文字を両手に持ち、その両手を空に向けて突き上げた人が笑顔で立っているキュートなイラストが描いてある。 白米が美味しいことを表現するために杓文字を持たせているのか、そもそも手にしているそれが杓文字なのか、正解は分…