からだ
夏の日差しに、ほんの少しだけ秋色が混ざり始めた。 いつの間にか9月だものねと思うのだけれど、酷暑の残り香たっぷりの残暑によって、秋を思う気持ちが宙ぶらりんの状態となった。 植物も体内時計と気温差に戸惑うのか、先日は2枚だけ黄色から赤のグラデ…
30分ほどの時間ができたので、アルバム整理をすることにした。 ここ数年、暇を見つけては進めている作業なのだけれど、もうしばらく終わりそうにない。 終わらない原因は写真に見入ってしまうことだと分かってはいる。 しかし、アルバム整理にそれは付き物…
先週はマスクによる肌トラブルの話題を度々見聞きした。 ただでさえ、マスクと肌の接触部分が摩擦によって刺激されるというのに、汗や蒸れなどで肌がふやけ、デリケートになっているところに摩擦が加わるのだから困ったものである。 肌トラブルの話題の中に…
掃除したばかりの網戸から入ってくる風の心地良いこと。 それほど汚れているようには感じていなかったのだけれど、いつもの風とは違うと感じるのだから、それなりに汚れていたのだろうと思う。 更には、網戸越しの景色も心なしかクリアに見えるものだから、…
自由でありたいけれど、ときに自由は不自由である。 そう感じたのは、洗濯機を買い替えなくてはと思い、ネットで目星を付けたものの自分の審美眼に自身が持てず家電売り場を見回っていたときのことだ。 見比べてみようと思い足を運んだけれど、あまりの豊富…
今回は髪の毛が伸びるスピードが増しそうだ。 ヘアサロンへは、先日足を運んだばかりなのだけれど、手帳を捲りながらそのようなことを思った。 手帳と髪の毛の成長に何の関係が?と思われそうだけれど、眺めていたのは手帳に記されていた月の満ち欠け。 髪の…
横断歩道へ向かっていると既に信号待ちをしている数名の小学生が目に入った。 身体よりも大きなランドセルにサブバッグを持ち、首からは水筒もぶら下げていた。 顔の半分はマスクに覆われており、学校と家の往復も、先人達の時代とは異なる意味で大変だと思…
当時の江戸でベストセラーとなり豆腐ブームの火付け役となった『豆腐百珍(とうふひゃくちん)』をパラパラと捲った。 今の私たちからすれば、レシピ本は見慣れたものなのだけれど、その当たり前の走りとなった本だと思って捲ると興味深い本である。 今のよう…
手付かずのまま放置してしまったニンニクと目があった。 ニンニクは、予めすりおろされているタイプとフレッシュタイプの両方を常備しているのだけれど、その週は、すりおろしタイプの出番が多かったのだろう。 フレッシュタイプのニンニクは放置期間を告げ…
揚げ油に凝固剤を入れ、凝固剤が入っていた袋でクルクルと中をかき混ぜた。 私の体は油に対して敏感であるようなので、揚げ油は使い切りで使用しているのだけれど、油の精製技術は年々高くなっているそうで、適切な処理を施しながら使用すれば2、3回は繰り…
ガーデンチェアで本を読みながら過ごしていると、大きな雲が風に流されてできた雲間から太陽の光が射しこんできた。 眩しさに目を細めつつ本を閉じると、足元にテーブルや椅子の影が、ぐーんと伸びるように現れた。 それは、潮の満ち引きを切り取ったみたい…
どういうわけか納豆巻きが恋しいこの頃というこもあってなのか、その日は、これまで口にしたことがある、様々な豆で作られた納豆を思い返す中、「ひきわり納豆」の話を思い出した。 当時の私は、子どもの頃から頻繁に口にしてきた納豆であるにも関わらず、「…
冷蔵庫内をザッと掃除して清々しい気持ちで庫内を見回した。 目立つ場所を陣取っていたのは、パッケージの雰囲気とプレーンかつローカロリーであるという理由で選んだヨーグルトである。 改めて手に取ってみると、腸内を整えてくれそうな菌の名がズラリと並…
世の中の動きを覗いてみようかとネット検索をかけてみた。 ターゲットは、私が長年愛用しているアルコールスプレーである。 年に1、2度購入しているもので、これまで「売り切れ」の文字を目にしたことは無かったけれど、流石に「売り切れ」の文字が目立って…
不意にピーマンの肉詰めを食べたくなった。 「不意に」なんて思っているけれど、私の場合は、どこかしらでピーマンの肉詰めを見たに違いない。 何処で見たのだろうか、何処で耳にしたのだろうか……記憶を手繰り寄せても出てこない。 今回は純粋に「食べたい」…
ヒカリモノが好きだ。 ここで言うところのヒカリモノとは、ジュエリーのような装飾品のことではなく、青魚のことである。 青魚と呼ばれている魚の容姿は、背中側は青く、お腹側は白く光っており、アジやサバ、サンマにイワシ、コハダやキスなどの魚が青魚に…
愛飲しているルイボスティーのティーパックを全て使い果たしてしまった。 いつもはここで、別の飲み物へとシフトすることが多いのだけれど、もうしばらくルイボスティーを飲んでいたいという体の声に従って、新たなルイボスティー探しの旅へ出ることにした。…
また節分トーク?と言われてしまいそうなのだけれど、今年の節分は私にとっての「初めて」が幾つかあった。 その一つは、昨日触れた宝船を枕の下に忍ばせて吉兆夢を見るというもので、もう一つは、節分の頃に咲く藤色を薄めたような白色をした節分鼻草(せつ…
知人が、花粉が飛び始めているのではないだろうかと呟いていた。 なんでも、頭や体がだる重く、ぼーっとするという。 花粉の時季かと思いながら、植物たちは相も変わらず、その年の気候がどうであれ、自分がすべきことをすべきときに各々の判断で行っていて…
「ゴツゴツしてるから嫌だなー、ツルンがいいなー、みんな喜ぶと思うな―」不意に耳に届いた可愛らしい声の主は、小さな女の子である。 何が嫌で、皆が喜ぶというツルンとは何のことだろう。 何となく気になったものだからスマートフォンを覗き込みながら、時…
出先でいただく小鉢料理に使われているゴボウの色が少し黒ずんでいると、嬉しい。 そう思うようになったのは、必要に迫られて灰汁というものを深く知る機会があったことがキッカケだったように思う。 灰汁と一口に言っても、発がん性があるものから栄養や旨…
夏の置き土産のように見えたゴールデンキウイが、「今年最後です」のポップと共に積み上げられていたのは数週間ほど前のことである。 キウイは通年で入手できるフルーツだけれども、偶然にも「今年最後」となる品種だったのか、揺れるポップにつられて2個、…
雨がしとしとと静かに降っていたその日。 少しだけ窓を開け放しにして換気をした。 換気中であることを忘れたまま過ごしていると、家の中が妙にひんやりしていることに気付き、慌てて窓を閉めた。 そして、布団乾燥機の力によってふんわりと膨らんだ温かいお…
使い切ってしまいたいゼラチンパウダーと生クリームがあり、久しぶりにコーヒーゼリーを作ることにした。 作ることにしたなどと言えるほど手間暇をかけたものではなく、材料を混ぜて器に注いで粗熱を取って冷やすだけのシンプルなタイプ。 この日、ゼリーの…
10月に入ったからでしょうか。 あちらこちらで、今年もあと僅かというお決まりのフレーズを見聞きするようになりました。 そのようなことを感じるのは大概の場合は大人であって、エネルギッシュな子どもたちは、今日の一瞬一瞬に全力投球です。 強い秋色の…
私は一年を通してキンキンに冷えたものを飲む機会はあまり多くないのだけれど、それでもやはり、秋の訪れと共に少しずつ、ホットドリンクの出番が増えてきているように感じるこの頃である。 その日は、使いきってしまいたいお抹茶が目に入り、牛乳と抹茶、ハ…
我が家は、卵を購入する機会が少ないため、冷蔵庫の卵ゾーンは、ほぼ空っぽ状態だ。 使っていたとしても、そこにあるのは卵ではない何かであることが非常に多く、行き場を失ったものの一時待機場所と化している。 しかし、先日我が家に新しく仲間入りした冷…
「暮らしの相棒」のひとつだった我が家の冷蔵庫が代替わりをした。 度重なる引っ越しにも耐え、大きなトラブルを引き起こすことなく、私の胃袋を満たすことに尽力してくれていたのだけれど、先日初めて食材をガッチガチに凍らせた。 いつお役目を終えてもお…
そろそろ新蕎麦。 今年も、そのような声を耳にする季節になった。 お蕎麦は年に2回、初夏と秋に旬がある。 10月中旬から下旬辺りに収穫された蕎麦の実で作られたお蕎麦は「秋蕎麦」や「秋新(あきしん)」の名で親しまれている。 私は夏蕎麦(夏新とも)も秋…
今年の夏もスポーツドリンクのお世話になっている。 水分補給であればお水でも十分なのだけれど、この時季は知らぬ間に体に必要な塩分やミネラルまでもが汗と一緒に体の外へ出て行ってしまうため、 必要なものを手っ取り早く一度で補ってしまおうというズボ…