やってみよう
冷たい甘酒をグラスに注いだ。 待ちきれずにキッチンで一口。甘すぎると思った。 砂糖不使用であるにも関わらずスイーツ顔負けの甘さで、発酵のチカラ恐るべしである。 この日は、グラスに入るだけの氷を入れていただくことにした。 キンキンに冷えた甘酒の…
国内外を問わず、物産展と呼ばれる催しを見て回るのが好きだ。 知らない職人技や味に触れることができたり、現地の言葉や県民性に触れることができたり、お気に入りのものに再会できたりと、自由に楽しむことができる暮らしのテーマパークのような空間である…
夏土用入してから1週間程が経過した。 土用とは、立春、立夏、立秋、立冬前の約18日間のことを指している。 土用と聞くと夏のそれが思い浮かぶけれど、年に4回あり、今は「夏土用」と言われる期間である。 ようやく梅雨明けを感じられるようになり、これ…
今回は髪の毛が伸びるスピードが増しそうだ。 ヘアサロンへは、先日足を運んだばかりなのだけれど、手帳を捲りながらそのようなことを思った。 手帳と髪の毛の成長に何の関係が?と思われそうだけれど、眺めていたのは手帳に記されていた月の満ち欠け。 髪の…
あ、気付けば6月16日が過ぎてしまっている。 開いた手帳に細々と書き込みながら気が付いた。 さすがに「和菓子の日」までは記されていない私の手帳を眺めながら、来年の手帳レフィルを購入したら6月16日のスペースに「和菓子の日」であることを書き込…
揚げ油に凝固剤を入れ、凝固剤が入っていた袋でクルクルと中をかき混ぜた。 私の体は油に対して敏感であるようなので、揚げ油は使い切りで使用しているのだけれど、油の精製技術は年々高くなっているそうで、適切な処理を施しながら使用すれば2、3回は繰り…
散歩に出かけた。 自宅近くを通る大きな道路を往来する車の量に大きな変化はないように見えたけれど、排気ガスよりも芽吹いた草木の、青々とした香りの印象が強いところを見るに、やはり人も車も普段より外出を控えているのだろうと感じられた。 見慣れた景…
パンを美味しく食べたくて……いや、そのままでも美味しいパンを、より一層美味しく食べたくてサバ缶で和風のリエットを作った。 サバ缶という存在が、本来であれば手間暇かかることの全てを私の代わりに済ませてくれていたので、所要時間5分ほどで作業が完了…
ティータイムにレシピ本をパラパラと捲った。 それは、レシピ本としての利用価値はもちろんのこと、お料理やテーブルセッティングを含めた画像を眺めているだけでも十分に楽しむことができる、目の保養にもなる1冊である。 更には、ズボラな私がキッチンに…
子どもの頃の記憶というものは不思議なもので、何気ない出来事であるにも関わらず鮮明に記憶している。 自分でも、どうしてこの記憶が残っているのだろうかと思うことが度々あるけれど、その答えに辿り着くことができたのは数えるほどしかない。 いや、その…
お気に入りの小料理屋がある。 話上手で心配りや目配りに長けた女将と、無口だけれど帰り際に見せてくれる笑顔と不器用な物言いが素敵な大将が居る店である。 厨房の中をこっそりとのぞき込むと、どこのご家庭にも常備してあるような見慣れた調味料がずらり…
私には、間違った血液型を数十年間も自分の血液型だと信じ、疑わずに過ごしていた友人がいる。 友人に落ち度は無いのだけれど、ある手違いでこのようなことが起きていたという。 社会人になり、献血で真実を知らされるその日まで再確認する機会がなかったと…
電車の向かいの席に座っている方が、目を閉じた状態で腕組をしていた。 どこにでもある光景のひとつなのだけれど、どういう訳だか目を閉じていて気付かれないことをいいことに、しばらくの間、その姿を眺めてしまった。 停車駅が近づいたことを知らせる車内…
持ち込む衣類によってクリーニング店を使い分けているのだけれど、その中の一店舗が近々店仕舞いすることになった。 どこにお願いしても同じだろうと思っていた時期もあったけれど、そうではないと気付かされる出来事を幾度か経験し、引っ越しをする度に、信…
暑い日が増えてくると「素麺に手を伸ばす機会が増える」と耳にする。 食べるまでの準備が簡単で、時間もかからないという魅力を筆頭に、様々な薬味と合わせたり、ひと手間加えることで生まれるバリエーションの豊かさも素麺の魅力である。 しかし、暑さによ…
炊飯器から軽快なメロディーが流れ、ご飯の炊き上がりを知る。 キッチンへ行き、炊飯器をぱかっと開けたときの幸せな香りといったらない。 今年に入ってすぐのことだっただろうか。 買い替えたばかりの炊飯器の電源が炊飯の途中で切れる、という非常事態に度…
友人が、おすすめできるハンドクリームはないかと聞いてきた。 非常に強い肌を持っている友人なのだけれど、浴室内の鏡についたウロコ汚れ(水垢)を一掃しようと様々な専用洗剤を素手で扱っているうちに、友人曰く“人生最大の手荒れ”を招いてしまったのだそう…
久しぶりにフリーズドライ加工してある柚子皮を見つけたため、買うことにした。 商品による当たりはずれがなく何かと使えるため、見つけたときに買うようにしている一品である。 このような捨てられることが多い皮部分を使った食材、柚子皮や陳皮と呼ばれる…
先日、某肌着メーカーから白シャツからインナーの形や色が透けない男性用のインナーが発売されたというニュースを目にした。 一般的に透けない色と言えばベージュやモカといった印象が強いけれど、発売されたそれらは、落ち着いた発色のグレーやオレンジ、ピ…
その日は予定の変更が重なり、ぽっかりと時間が空いたため、キッチンでゆっくりとだし汁でも作ろうという気分になった。 毎日のこととなれば好きなことも時間に追われ、ルーティンワークと化してしまうため、気持ちと時間の双方に余裕がある中で行う作業から…
友人からメールが届いていた。 最近、再び飲み始めたゴボウ茶を飲みながらメールに目を通すと、「自分がどのような太り方をし易い体質なのか遺伝子検査を受けた」という内容が記されていた。 私も、10数年前に肥満関連の遺伝子検査に興味があり受けたこと…
目を通さなくてはいけない資料が山積みになっていた。 その日は意を決しそれらに片っ端から目を通していたのだけれど、気合いが空回りしてしまったのか、余分にエネルギーを消費してしまったようで、おでこをデスクに豪快に打ち付けてしまった。 こんなこと…
昨年末にお正月用にと準備した祝い花が、未だ元気に咲いてくれているのだけれど、自己最長記録とも言える咲きっぷりに思わず、 まだ生きていますか?と真顔で問いかけながら切り花に顔を近づけた。 年に数回、1か月半ほど咲いていてくれる切り花があるのだ…
今年引いたおみくじは、私にとってグッとくるメッセージが記されていたこともあり、大切に持ち帰った。 本来は、お財布などに忍ばせておくと良いと聞くのだけれど、私は手帳に挟んだ。 しばらくすれば、手帳に忍ばせていることを忘れてしまいそうな気もして…
昨年の冬至に楽しんだ柚子湯。 いつもは2日間ほど楽しむことが多いのだけれど、昨年は思っていたよりも柚子の傷みが早く、1日のみとなった。 1日だけでも楽しめたのであれば御の字ではないかと、気持ちを落ち着かせていたはずなのに、 その後、足を運んだ…
神社の広場に設置してある焚き火コーナーに人が集まっていた。 暗闇の中で、空へ向かって炎を伸ばしながら揺れる様には、確かに、癒し効果があるように思う。 以前、こちらでも触れたことがあるのだけれど、炎の揺らぎには人を癒す効果があると言われている…
年末年始に感じた街中の静けさも消え、すっかり日常が戻ってきている。 冬ならではの、毛穴がキュッと引き締められるような冷たい空気に触れたくて、飲み物片手にベランダのガーデンテーブルへ移動した。 空は、どんよりと沈んだ色をしていて、雨が降る前の…
先日、日本の気象情報会社ウェザーニューズの、気象情報サイトをのぞいていたときのことだ。 ふと目に留まったのは、気象情報とは一切関係がない、美味しいみかんを選ぶポイントはヘタの大きさだという話題だった。 毎年幾度か手にするハズレのみかん(甘くな…
今年の夏ごろだったと記憶している。 友人が柔軟剤は効きが良いものと、そうでないものがあると言った。 私は、特別なお洋服を洗うとき以外は、洗剤や柔軟剤を使わない、マグネシウムを使ったお洗濯法に移行して1年以上経っていたため、 柔軟剤を毎日使って…
昨年の今頃もポインセチアを購入しているのだけれど、昨年のものは上手に育てることができず、2度目の冬を共に迎えることができないため、 新しいポインセチアを購入しようと近所にある花屋へと向かった。 ポインセチアはクリスマスフラワーと言う名で呼ば…