幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

外国のおはなし

ニシンの衝撃を思い出した日。

ガーデンチェアでハーブティーを飲んでいると、焼き魚の香ばしい香りが風に乗ってやってきた。 その香りにつられた私の脳内には、ホッケの塩焼きを食べたいという思いが広がった。 そこに美味しい日本酒があれば、最高である。 英国暮らしをしいているときに…

黒猫を眺めつつお国巡りを。

ベランダから下を見下ろしていると駐車場で黒い塊が動いたような気がした。 目を凝らすと、2匹の黒猫が、アスファルトに体を擦りつけるようにして転がりながら日光浴を楽しんでいた。 遠目からでも気持ちよさそうに転がっていることが分かり、微笑ましく思…

金魚の歩みとモノゴトの見え方と。

金魚柄の箸置きを丁寧に洗ってみた。 金魚モチーフの季節は夏だから、これを使うのはもう少し先になるのだけれど、これからやってくる季節に思いを馳せて支度中である。 金魚は、豊かさや幸せ、富といった意味を持っているので縁起物として扱われているけれ…

毒草だらけのポイズン・ガーデン。

後にジャガイモの芽が出てくるであろう場所を、一つずつくり抜いていく。 虫食いに遭ったみたいに見えるその姿に「毒対策完了!」と心の中で発しながら、皮剥きに取り掛かった。 ジャガイモの毒は、炒めても、揚げても、オーブンで焼いても無くなることはな…

お約束はスピナッチを使うことだけ。

パンを美味しく食べたくて……いや、そのままでも美味しいパンを、より一層美味しく食べたくてサバ缶で和風のリエットを作った。 サバ缶という存在が、本来であれば手間暇かかることの全てを私の代わりに済ませてくれていたので、所要時間5分ほどで作業が完了…

古いコインと神様のご機嫌。

引き出しの奥からずっしりとした重みの箱が出てきた。 重みを感じながら箱を開けると、お財布に入りきらないほどの量の外国コインが入っていた。 外国から帰国した際に、使いきれずに行き場を失ってしまった外国通貨は、ユニセフ外国コイン募金に寄付するこ…

野生の幸運を召し上がれ。

旬に入ったこともあり、アスパラガスを口にする機会が増えつつある。 旬の走りならではの美味しさはもちろんなのだけれど、女性に嬉しい栄養をたっぷりと含んでいるし、紫外線量が増えるこの時季には口にしておいて損はない野菜である。 この辺りの話題は過…

想像力はどこまでも自由である。

開封するのを楽しみにしていた海苔を箱から取り出した。 漆黒とは少し違うけれど、真黒な海苔からは磯の香りがした。 キッチンのライトに透かして見ると真黒の奥にある茶褐色が光に照らされて、半貴石のような色を放った。 半貴石(はんきせき)というと、頭に…

ゴマ擂りとゴマすりと。

断捨離してしまおうかと出しておいたあたり鉢(すり鉢)の中でゴマを擂った。 ゴリゴリと心地よい重低音に浸っていると、擂りたてのゴマから香ばしい香りがし始めた。 この香りを楽しめるだけでも十分に、役割を果たしてくれているあたり鉢(すり鉢)なのだけれ…

ドキリとする前に推測せよ!?

先週届けていただいた桃と桜、菜の花が着々と開花し始めた。 今回はお店の方のご厚意でピンク色のカーネーションも加えられており、優しい春の色合いがリビングを彩っている。 今にも開きそうなほどぷっくりと膨らんでいる桃の花の蕾はなかなか開かず、その…

陽だまりの贅沢。

リビングに大きな陽だまりができていた。 これ、私が好きなもののひとつである。 目を通す予定でいた期日間近の資料の全てを持って、この陽だまりの中に座った。 しばらくすると、太陽に温められた血液が全身を駆け巡る合図を送ってきたのか、足の指先がジン…

花よりもコーヒーとタバコが好きだという店主から教わった葉牡丹のはなし。

道すがらにあった花壇に葉牡丹がぎゅうぎゅうに敷き詰められていた。 葉牡丹が想像できる以上に成長してしまったのか、このぎゅうぎゅう感を狙って植えられたのか、真意は分からないけれど、信号待ちをしている間、その葉牡丹の密集風景に見入ってしまった。…

作られる常識と漂白剤。

ドラッグストアに立ち寄り、洗剤を物色していると、食器洗い専用洗剤を片っ端から手に取り、「これも違う」、「こっちも違う」と話している外国人夫婦の会話が聞こえてきた。 私の耳や英語力はネイティブ級ではないため、自動で聞き取ることができる会話の内…

南半球からやってきたサンタクロースとその相棒。

大掃除をしなくてはいけない場所は多々あるのだけれど、レターボックスの整理に手を付けた。 全ての作業に優先順位を付けるならば、多分これは下位に位置する作業である。 そのようなことを思いながらも黙々と手先を動かして仕分けしていると、古いクリスマ…

イタリアンの視野を広げてみませんか。

おすすめしていただいたイタリアンレストランのエントランスを潜った。 イタリアンと聞いていたこともあり、私の脳内には、これぞイタリアンといった店構えや内装のイメージが広がっていたのだけれど、店内はイタリアとスペインを混ぜ合わせたような、温かみ…

1ダースの常識。

パン屋の陳列棚に、小さめのロールパンやひと口サイズのクロワッサンなどが袋詰めされた状態で並んでいることがある。 たくさん入っているなと感じることもあるけれど、私は、これは1ダースだろうか?と思うことがある。 私たちの常識では「1ダース=12…

メネフネが集めた虹の材料。

空にとても大きくて太い虹が架かっていた。 今年は虹を目にする機会が多くて密かに喜んでいたのだけれど、今年目にしたどの虹よりも立派なそれに、私のテンションはぐぐっと上がった。 急いで鞄の中からスマートフォンを取り出して人目もはばからずシャッタ…

ひとかたまりのパンと陽だまりの猫。

今日も陽射しが丸い。 姿形は分からないけれど、角がとれて丸みを帯びたような陽射しは柔らかく、夏のそれのように肌をジリジリと焦がすような強さがなくてホッとする。 しかし、油断するなかれ。 窓際でその陽射しを浴びながら空でも眺めていようものなら、…

春菊片手に思い出す、得体の知れない存在と化してしまった自分。

昼下がりの日差しをリビングの陽だまりで浴びながら、年末へ向けてのカウントダウンのシュミレーションを脳内で始めてみたのだけれど、場所が悪かったのか、私の意識はすぐに陽だまりの何とも言えぬ心地良さに絡めとられてしまった。 そして、手にしていた手…

ドイツ語の星占いを眺めつつ。

ドイツ土産にいただいた雑誌を捲っていると、星占いのようなページがあった。 ドイツにも星占いがあるのかと思い覗き込んでみたけれど、そこはドイツ語。 内容をスペルから想像できるはずもなく、ページを囲んでいる素敵なデザインで目の保養をさせていただ…

「ベッドで朝食を」の裏にあるパンくずの最期。

古い洋画をちらちらと眺めたり、台詞を拾い聴きしたりしながら資料を整理していたときのことだ。 ふと、顔を上げると貴族女性がベッドの上で朝食を取っている画が映し出されていた。 ワタクシ、このようなシチュエーションは英国貴族のものだと思っていたの…

セップと不名誉なレッテルと。

キノコをふんだんに使ったメニューを目にすると秋を感じるのだけれど、よくよくキノコの種類を見てみると、一年を通して目にしているキノコばかりということがある。 そこに気が付くと、なんて私は単純なのだろうかと思ったりもするのだけれど、季節を感じる…

数字で伝える愛のことば。

本日8月31日は、日本ではアイラブユー(I LOVE YOU)の日なのだそう。 これを制定したのは日本の企業なのだけれど、もとは、英語圏で使われているナンバースラング(俗語、隠語のようなもの)である。 英国在住の頃、友人たちに様々なナンバースラングを教え…

真っ赤なポンポンを見つけたら。

私の前に立っていた子どもたちが、サマーニットに使われるような素材で編まれたベレー帽をかぶっていた。 4、5人の子どもたち全員がお揃いのものをかぶっていたこともあり、何かしらのイベント衣装なのだろうと思った。 ベレー帽の中央には真っ赤なポンポ…

クラフティの約束は守るに限る。

美味しそうなサクランボが多種類並んでいた。 国産のものはもちろん美味しいけれど、外国産のものは国産とはまた異なる美味しさがあり、サクランボとひと口にいっても、その美味しさは様々である。 外国産のそれと言えば、赤黒くぷりっとしたフォルムのアメ…

雨の日も晴れの日も、アンブレラスカイを見上げるように上を向いていこう。

随分と懐かしい方からメールをいただいた。 数年前に知人経由で日本のことを教えて欲しいと言われた方からである。 当時、その方は既に日本への旅行計画が決まっていたのだけれど、自国内で得た知識だけでなく、日本人の口から日本のことを聞き、勉強した上…

セロリラブの魔法、再び。

こんなに美味しいセロリラブのピュレは久しぶり! そう言いながらフォークを持つ手をお皿に伸ばしたところで目が覚めた。 この春、4年ほどの海外生活を終えて帰国した友人とセロリラブの話をしたからだろう。 セロリラブは、根セロリ、セロリアークと呼ばれ…

パースレーンがスポットライトを浴びる日は来るのか否か。

昨年の夏、いや晩夏頃の食事会だっただろうか。 出てきたサラダを覗き込み、んっ、これはもしかしてパースレーンでは?と思った。 聞くところによると、日本では数年前辺りから次にブームがくるであろうスーパーフードとして注目されており、自家栽培したも…

カンニングと親の気持ち、子どもの気持ち。

普段はエネルギーが有り余っているようなタイプの知人が、その日は何やらグッタリとしていた。 どうしたのかと尋ねると、ここのところ小学生のオチビさんのことで呼び出されることが多いのだという。 数日前は、通っているという塾でカンニングが発覚し、初…

王様の胃薬を食す夏。

路地を入ったところにアットホームな雰囲気をした小さな花屋がある。 季節の花々だけでなく、一点もののちょっとした雑貨なども扱っているからなのか、いつも数名の客人が店内にいる。 私は、ここでお花を買ったことはないけれど、店内奥にあるフランスの家…