ファッション
青い空に肉厚な白い雲が浮かんでいた。 摘まめば跳ね返ってきそうな膨らみ方をしていたものだから、つい、子どもっぽい想像が広がってしまった。 いつの間にか8月かと思っていると、チャイムが鳴った。 宅配業者の方である。 暑い中、マスクをした状態での…
既にあちらこちらで寒桜ではない桜が咲いていると見聞きする今年は、早春をゆっくりと楽しむ間もなく、本格的な春がやってきそうな勢いだ。 先日は、街路で沈丁花を見つけた。 まだ、微かにそれだと分かるほどの香りしか放っていなかったけれど、あと数日も…
ワタクシ、何となく知ったつもりでいる事柄が多々あるのですが、今回のお話コードである「デニール」もその中のひとつでした。 先日、この「デニール」について少しだけ深く知る機会がありましたのでシェアさせていただこうかと思っております。 そう言えば…
カフェの窓際を陣取ってミルクティーを口に運びつつ始めたのはマンウォッチング。 世の中には様々な人がいるのだと手っ取り早く実感できるマンウォッチンは、幾度繰り返しても飽きることはない。 その日は、男性女性を問わずトレンチコートを身に纏っている…
出先で素敵な竜胆色(りんどういろ)をした蕎麦猪口を見つけた。 竜胆色(りんどういろ)は、ほんのりと紫色を帯びた柔らかい印象の青色のことで、お盆から秋にかけて目にすることができるリンドウの花の色である。 この色名は日本の伝統色にも使われており、古…
先日、某肌着メーカーから白シャツからインナーの形や色が透けない男性用のインナーが発売されたというニュースを目にした。 一般的に透けない色と言えばベージュやモカといった印象が強いけれど、発売されたそれらは、落ち着いた発色のグレーやオレンジ、ピ…
アクセサリー売り場を歩いていると、特設されたであろうテーブルの上に、華やかなコサージュが並べられていた。 その種類の豊富さから、卒業式や謝恩会、入学式などの準備が始まる時期に突入したのだろうと思った。 これは私個人の好みの問題なのだけれど、…
その日は、どうしてもプロの腕に頼らなくてはいけない衣類を手に、クリーニング店へと向かった。 季節の変わり目だからだろう。 夏物のお手入れをお願いしに来た人や、これから活躍する秋冬物のお手入れの人で店内は混んでいた。 それならばと、一度店を出て…
ジューススタンドの前を通ると、カウンターに備え付けてあるショーケースの中に ずらりとパイナップルが並んでいた。 よく見れば、なかなか厳ついお姿だけれども、そこから放たれる甘酸っぱい香りに誘われて、 人は、この果実に手を伸ばしてしまったのだろう…
冬の装いもひと通り楽しみ、そろそろ春の装いに心惹かれる頃ではありますが、 もうしばらくは、冬アイテムの出番が続きそうですね。 重ね着などが増えるこの時季は、着替える際に、 バチバチッと弾け飛ぶ静電気にハラハラしている方もいらっしゃるのではない…
先日、突然タイツに現れる、小さなびっしり毛玉のお話をさせていただきました。 その時に、私が万能アイテムだと感じている医療用のサージカルテープにも触れました。 サージカルテープとは、医療現場でガーゼやチューブを固定する際に使用するテープのこと…
頭の中を空っぽにしたくて近所のカフェでお茶をしていたときのこと。 いつものように街行く人を目で追っていた。 声も想いも見えはしないけれど、人の数だけ声も想いもあるのだと思うと、 目の前の景色がぐっと力強く目に映るような気がした。 しばらくする…
風が冷たい。 日に日にその冷たさが増しているように思い、 靴専用のカイロをシューズボックスに常備しておくべく、 出かけついでにドラッグストアへ向かった。 シューズアイテムを各種常備しているのだけれど、 靴専用のカイロはこの時期に追加するお決まり…
秋の装いが街中に増えてきた頃だっただろうか、 友人が真っ赤なコーヒーカップをそっとテーブルに置きながら、 コーディネートとスタイリングって何が違うの?と言った。 そして、口をつけたばかりのティーカップから紅茶をコクッと喉の奥へと流し込む私に、…
玄関を開けると熱く重苦しい空気が体を包み込んだ。 郵便受けを覗きに行くだけだというのに、 全身の毛穴から汗が吹き出してしまいそうでキュッと毛穴に力を込めた。 郵便受けから取ってきた大量の郵便物をデスクに並べ、 20代前半からのお付き合いになる…
時々、言葉を失うほどに心揺さぶられる瞬間に出会うことがある。 このリングに出会った時も、なんて美しい世界なのだろう。 そう思って、しばらく見入ってしまった。 指の上に乗る程の小さな空間を覗き込むと、 その中には、大自然の息吹が感じられ、どこま…
オーダーメイドの靴ではない限り、多少の不具合は仕方がないと思っているけれど、私は、靴を履くと足のあちらこちらに傷を作ってしまう。 ピッタリとくるものに出会える機会も多くはないものだから、それならばと、自分の足に必要なジェルパットなどのサポー…
鳥のさえずりのアラームを止め、しばらく微睡んでいたある日の朝。 脳内にぼんやりと浮かぶ夢の残像、太陽のモチーフの正体が気になり、 ベッドを抜け出し画集や写真集などをペラペラと捲っていた。 どこかで目にしたことがあるモチーフであることには間違い…
春らしいスマートフォンケースが欲しくなり、空き時間にバラエティーショップを覗くことにした。 所狭しと様々なアイテムが並んでいる空間は、いくつになっても気分が高揚するし、 世の中の傾向や興味をザッと把握できる場所でもあり、飽きることはない。 そ…
すっかり世の中に定着したオケージョンと言う言葉。 書店内を歩き回っていたのですが季節柄なのでしょう、 私も紙面上にて、この言葉を何度も目にしました。 このように旬の匂いをまとって広がった言葉は、 見聞きしているうちに何となく分かったつもりにな…
新しい靴は持ち主を素敵な世界へと誘ってくれると言われているけれど、 新しい靴に足を入れる瞬間のあの気分の高揚が、 正しく誘われ始めた“しるし”なのかもしれない。 それを私の本能が感じとってのことなのかは分からないけれど、 あの瞬間、私は少しだけ…
少しだけ気が早いのだけれども、 私が春の風物詩のひとつだと思っているものに、“ぴかぴかのランドセルを背負った小学1年生たちの姿”というものがある。 体よりも大きく見えるランドセルに背負わされている感漂うあの光景は、 何度目にしても微笑ましいと思…
本日、「読書気分で要点だけをつまみ食い」のタイトルの元、 招き猫のお話をさせていただいたのですが、 そのお話のキッカケをつくってくれた見ず知らずの外国人観光客の彼。 彼のスタイルを元に本日2つめのお話をさせていただこうと思っております。 見ず…
先日、空いた時間を利用してぷらりと帽子専門店へ足を踏み入れました。 帽子は、いつもの装いにプラスするだけで、 全体を引き締めてくれたり、雰囲気を変えてくれたりする優れものです。 何か心踊るような帽子はないかしら?と新たな出会いを求めていた時の…
古い映画をBGM代わりに流していたのだけれど 視界の端に時々入る女性を捉えながら、 女性のおしゃれというものはいつの時代もちょっぴり大変なのだな、と思う。 これでもかという程に体を締め上げてウエストを細く見せ、 胸には胸を押し上げて豊かに形作…
ワタクシ、7月に入ってからというもの 夏のエネルギッシュな熱気にクラクラしておりますが、 皆さんはお変わりありませんか? 本日も室内を快適気温に保ちながらカーテンレース越しに差し込む ジリッとした日差しに目を細めつつ レモンを利かせたお手製ラッ…
早起きの太陽につられるかのように、 カーテンの隙間から射し込む朝日を感じて目が覚めた。 「もう朝?まだ、寝足りない、もう少し寝ていたい」 と思うことなく目覚められた朝というのは、 心身への負担が無く地味に嬉しいものだ。 両腕をバンザイしベッドの…
季節柄、汗ジミや汗のにおいケアに関する商品の話題が耳に入ってくる。 さながら「現代版、季節の足音」といったところだろうか。 こちらから追い求めずとも 耳に入ってくる情報からも季節を感じる事ができるのだ。 食後の腹ごなしに友人とバラエティショッ…
先日、デパート内のフロアで待ち合わせをしていたときのこと。 用事が終わり次第、電話が入ることになっていたのでしばらくの間、フロアをぷらぷらと見て回っていたのだけれど、フロア内に設置されたオープンカフェでお茶をして待つことにした。 飲み物片手…
最近、お洋服について友人と語っていたのだけれども、 話が脱線し気づけば「虫」の話になっていた。 脱線はしていたものの、話題は真面目なお洋服の話、だ。 季節柄、アウトドアを楽しんだり、 カラフルなお洋服を身にまとったりする機会が多くなりますが、 …