二十四節気
年末年始の慌ただしさを振り返りつつ、今年も着々と時を刻んでいくのだなと、他人事のような思いでキッチンの水を出した。 程よく温められた水道水を使って作業をすることもできるのだけれど、私は、手の表面を覆ってくれている薄い皮脂ベールが根こそぎ洗い…
7月7日の本日は七夕であり、小暑(しょうしょ)である。 小暑(しょうしょ)とは、本格的な夏に突入する頃のことを表す言葉で、梅雨が明けるサインでもある。 梅雨明けサインと言えば、5月辺りから目にするようになった立葵(タチアオイ)と言う植物を思い浮か…
冬の気配を少しだけ残したような冷たさの中を、ほのかに温かい風が駆け抜けた。 その風は、温かい部屋で食べる冷たいアイスの美味しさに、少しだけ似ていたように思う。 人はナンダカンダ言って欲張りだから、異なる心地よさを同時に得ているとき、胸の内側…
二十四節気が立春から雨水(うすい)へと変わった。 今年は、2月19日から3月5日までがこの期間にあたるのだけれど、雨水期間に入る初日(今年は19日)を雨水の日と呼ぶことが多い。 雨水期間を簡単に言うならば、冬の厳しい寒さが一段落し、気温が少しず…
節分が終わり、本日は立春。 立春から立夏の前日までを春としており、暦の上では春が始まったわけなのだけれど、まだまだ厚手のコートやストールが手放せない。 それでも春は確実に近づいているようで、先日は少し小ぶりではあったものの、鮮やかな黄緑色を…
年末年始に感じた街中の静けさも消え、すっかり日常が戻ってきている。 冬ならではの、毛穴がキュッと引き締められるような冷たい空気に触れたくて、飲み物片手にベランダのガーデンテーブルへ移動した。 空は、どんよりと沈んだ色をしていて、雨が降る前の…
手帳をぺらぺらと捲っていると、ほんのりとした控えめな文字色で次候(じこう)が記されていた。 朔風葉を払う(さくふう、はをはらう)と。 日本の四季である春夏秋冬を24の季節に区切り、その24の季節を更に細かく表現した言葉を二十四節気(にじゅうしせっ…
カレンダーの隅に「蚯蚓出ずる」と小さい文字が印字してあった。 ん?何が出てくる頃なのだろうか?と思った。 パッと読むことができなかったもどかしさから、早く逃れたかったのだと思う。 様々な視点から思い出すこと、推測することを簡単に諦めた私は、書…
立夏を過ぎると、さすがに夏めいてくるものですね。 わたくしはライフスタイルが不規則なので、自分だけの時間軸で過ごしていると、うっかり季節を感じそびれてしまうことも。 それは、とてももったいない、と感じているものですから、季節を感じられる言葉…
この時期になりますと書店やバラエティーショップ、その他で、来年の手帳の品揃えが増えてまいりますね。 皆さんはお気に入りの手帳を見つけられましたでしょうか? 私は愛用レフィルを2セット用意するスタイルが定着しているのですが、今年はまだ準備でき…
手帳を捲っていると「立冬」の文字が目に飛び込んできてハッとした。 立冬の日は、毎年変わりますが2016年、今年の立冬は11月7日、本日です。 これは二十四節気という1年間を24に分けた季節区分による表現で、 11月7日から21日までの15日間…
今年も夏至がやってきましたね。 昼の長さが一年で一番長くなる日、夏至。 私たちの体が徐々に夏仕様に移り替わる時期でもありますし、 知らぬ間に蓄積された今年前半の疲れなどがドッと出る時期でもあります。 皆さんの体調はいかがでしょうか? 季節が移り…