幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

読書気分で要点だけをつまみ食い|西遊記の孫悟空の武器、如意棒は元々は武器ではなかった!?

f:id:hiiragi1111:20160920163753j:plain

気分転換に外の空気を吸おうと散策に出かけた。

こんな所にこんなお店が!

こんな所にこんな景色が!

この時間に通るこの道は、こんな表情をしているのか!

と言った様々な出会いがある。

そして、頭の中に常駐している思考から自然に離れられるのも良い。

その日は履きならすために履いた新しいパンプスに心が躍っていたからだろうか。

いつもより、少しだけ目の前に広がる世界が軽やかに感じられた。

小道から小さな子どもたちが飛び出してきた。

体よりも少し大きめのリュックサックが、ゆっさゆっさと大きく上下していた。

何を入れているのだろうと素朴な疑問が湧いたけれど

リュックサックにプリントされた孫悟空のイラストに私の意識はいとも簡単に吸い寄せられた。

ここで言う孫悟空とは国民的アニメと言っても過言ではない

漫画家、鳥山明氏のドラゴンボールの主人公だ。

子どもの背中でリュックサックが上下に揺れるたびに、

孫悟空が笑っているように見え、私は歩きながら笑っているように見える彼を眺めていた。

 

孫悟空と言えばドラゴンボールも有名だけれども、

元は中国の古典小説『西遊記』の登場人物であることでも知られていますね。

今回は、古典小説の西遊記に登場する孫悟空の必須アイテムでもある如意棒のお話を少し。

お好きなお飲み物と一緒に、

読書気分でお楽しみいただけましたら幸いです。

f:id:hiiragi1111:20160920164049j:plain

古典小説『西遊記』の登場人物である孫悟空は、

岩石でできた卵から生まれた石猿で、トレードマークのひとつに如意棒があります。

私たちが如意棒と呼んでいるあの棒の正式名称は、

如意金箍棒(にょいきんこぼう)と言って、

この世で最強だと言われている金属で作られたものです。

西遊記のストーリーでご存知の通り、

伸縮自在、太さ細さも自在に変えられるのですが、

重さは、なんと8トン以上もあるという設定です。

 

孫悟空は、ある時、自分は武器を持っていないという事に気付きます。

当時、孫悟空は自分のことを最強だと思っておりましたので、

そのような自分に見合う最強の武器探しを始めます。

すると、海底に在るという竜宮に居る

東海竜王(とうかいりゅうおう)という人物の元へ行けば

強い武器を手に入れることができるということを耳にするのです。

ノリにノッていた孫悟空は竜宮へ行くと、

ぞんざいな態度で東海竜王に武器を出すように言います。

竜宮に在る武器という武器全てを差し出すも孫悟空は納得せず、もっと出せと要求します。

時代変われば、所変われば、銀行強盗かコンビニ強盗レベルの物言いです。

※強盗イメージは、柊希の脳内劇場内に限ってのイメージですので悪しからず。

 

半ば、いやしっかりと脅されているようにも見える東海竜王ですが、

彼の奥様が如意棒(如意金箍棒)はどうかしらと気転をきかせるのです。

あー、こうして武器の如意棒を手に入れたのね、と思われた方、ちょっとお待ち下さいませ。

如意棒(如意金箍棒)は本来、武器ではなく凹凸のある海底をならしたり、

黄河の水深を測るために使われていたもので、武器ではありませんでした。

重さも8トン以上もあったと言われておりましたので、

簡単に持ち上げられるようなものではなく、

武器にするなんて考えられないような代物です。

東海竜王の奥様も如意棒(如意金箍棒)を見れば

孫悟空も諦めて帰るだろうと思ったのかもしれません。

しかし、孫悟空は東海竜王たちをよそに片手で軽々と持ち上げたのです。

 

孫悟空は、自分に見合う武器、如意棒を手にしてテンションが上がったのでしょうね。

突然竜宮に現れて我が物顔で竜宮にある武器を出させただけでも迷惑千万だというのに、

図々しくも、「身も守る防具もくれよ」と8トン以上もの如意棒を振り回しながら言い放ったのです。

「無い」と答えた東海竜王には、

「お前の頭で如意棒の威力を試してみてもいいか?」と付け加えたのだとか。

やはり、この言動は強盗レベルです。

東海竜王は、我が身や奥様の身を案じたことでしょう。

各地を治めている王たちに事情を説明し、

孫悟空が纏う防具を用意するよう言います。

孫悟空は、目の前に揃った最強の武器と防具を手に満足気に帰って行ったのだとか。

 

孫悟空と言えば、如意棒を連想する方も多いかと思いますが、

あの如意棒は、もともとは武器ではなく

このようにして手に入れたものなのでした。

後に孫悟空も成長し如意棒を使って人助けなどもしておりますが、

私はそのようなシーンを目にすると、

東海竜王と奥様の様子を想像してしまうことがございます。

 

今回は西遊記の登場人物の一人、孫悟空の武器にフォーカスしましたが、

西遊記はストーリーを追うだけでなく様々な視点で覗いてみても

面白いエピソード満載の作品です。

機会がありましたら西遊記の世界を覗いてみてはいかがでしょうか。

幸せのレシピ集の中でもまた違った視点で何かしらご紹介できればと思います。

本日も、お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

今日も素敵な一日をお過ごしくださいませ☆彡

 

画像出典:https://jp.pinterest.com/