これ見て!柊希が好きそうな色じゃない?というメッセージと共に送られてきた画像は
海を内包したかのようなタンザナイトの青色にも似た青いジャム。
多くの場合、「ジャム?食べ物が青いだなんて食欲減退してしまうじゃないか」
と感じてしまいそうだけれども、
送られてきた画像は、そのような気持ちをいとも簡単に飛び越えて
私に、なんて美しいのだろう、食べてみたい、と思わせた。
それが、『青い森の天然青色りんごジャム』だ。
りんごジャムなのに青いということは、
着色料がたっぷりと使われているのではないかと思ったのだけれども、
よく調べてみると、このジャムの青い色はバタフライピーという植物から出た天然色でした。
バタフライピーは、赤道付近の熱帯アジア原産マメ科の植物で、
日本では「蝶豆」と呼ばれ、タイでは「アンチャン」と呼ばれています。
原産地では一年中素敵な花を咲かせるようですが、
寒さに弱いバタフライピーは日本のような環境下では
暑い夏のみに愛でることができるお花です。
この澄んだ青色はポリフェノールの一種アントシアニンによるもので、
タイでは解毒作用や抗酸化作用、血行促進など美容と健康に良いとされ、
ハーブティーやスキンケア商品の原料などとして幅広く親しまれているのだそうです。
『青い森の天然青色りんごジャム』の青色として使われている食材は、
このアンチャンと呼ばれるタイのオーガニックハーブティーです。
アンチャンを知るにつれ、私はふと、
どうして青森のりんごと、タイのアンチャンが出会ったのだろう?と素朴な疑問を抱きました。
企画者の中には様々な想いがあるようですが、
その中に「アンチャンを広めることで、タイの一村一品運動に力を貸して貧困を助けたい」という
想いもあったようです。
その想いからくる熱意も青森の方々に伝わり
「それならば、青森の文化と融合させよう」という運びになり、
『青い森の天然青色りんごジャム』などの商品開発が始まったのだとか。
涼し気な青色とは対照的に、ジャムに込められたものはとても熱く深いものでした。
私、早くお試ししてみたいのですが、話題になっているだけあってどこも品切れ状態。
今回は残念ながら、お味のご紹介をすることができません。
ただ、ひと足先に味わった知人の話によりますと、
お味はフレッシュなりんごジャムそのものということです。
そして、アンチャンのハーブティーに入れるとジャムとの相性が良く、
程よい甘みを含んだハーブティーを味わうことができるようです。
先日、味わえるジャパニーズブルーということで、食べる「藍」をご紹介しましたが、
2020年東京五輪に向けて『青い森の天然青色りんごジャム』をはじめとする
「青森の青い食品シリーズ」もこれから更に熱を帯びてくるのかもしれません。
青森の大地で大切に育てられた美味しいりんごと、
タイで大切に育てられたアンチャイとのマリアージュから生まれた
澄んだ海のような青は自然の恵みいっぱいの印です。
機会がありましたら、手に取ってみてはいかがでしょうか。
関連リンク&画像出典:
関連記事: