注文したものが翌日に届くという状況は、
今や当たり前のようになりつつありますが、様々な方々の労力あってこそ。
なかなか書斎から離れることが出来ない私にとっては、本当にありがたいシステムです。
先日も購入したいものがありまして、ネット上のショップを数社ほど比較検討しておりました。
商品をカートに入れ、必要事項を入力しつつも、
あちらの商品も捨てがたいのよね、と最終決断一歩手前の状態にありました。
PC上のページはと言いますと、
注文確定一歩前の内容確認へ進むためのボタンをクリックするところでした。
とりあえず確認を……と思い「進む」と書かれたボタンをクリックすると、
会員登録確定のお知らせと注文内容の確認を促すページが登場しました。
あぁ……私の苦手なパターンか……、
と思わず確定をクリックする手が止まってしまいました。
最近は利用者の手間を省く目的や貴重なデータの収集といった目的などから
自動で会員登録を行うショップが増えてきているように感じます。
ですが私、このシステムがあまり好きではないのです。
2度目の利用があるかどうかも分からない時点で会員登録を行われ、
メールマガジンやDMなどが自動で送られてくるというのは、少々一歩的過ぎやしないだろうか。
と非常に勝手な物言いではあるのですが、そのように感じてしまうのです。
もちろん、素敵なメリットもご用意していただいているのでしょうけれど。
そして、その日も購入していないにも関わらず、
会員登録完了のお知らせメールが届きました。
さて、手間が増えてしまったけれど先に退会の手続きを。
と思うも、まずは退会に関する問い合わせをしなくてはいけないという、
これまた時間を取られてしまう私の苦手なシステムでした。
既に、ここで私の購買意欲は完全に無くなってしまい退会のやり取りをすることになりました。
相手もお仕事ですし、悪気がないことも百も承知です。
ですから、誠意をもって正直に申し出たところ、
予想していた以上に丁寧なお返事が届いたのです。
それは、マニュアル通りの文章に、ひと言、ふた言だけ書き足したような文章ではなく、
きっと、素敵な女性なのだろうと感じられる生きた言葉で綴られているメールでした。
お顔を合わせた訳ではないけれど、
対応だけではなく、仕事に対する真摯さも伝わってくるような、
真っ直ぐで温かく、確実なものでした。
だからなのでしょうね。
今回はご縁を結ぶことはなかったけれど、またいつか機会があれば。と素直に思えたのです。
プラスする、言葉。
プラスする、ひと言。
といったことを言われることがあります。
もちろん、会社の方針や取り扱っている内容、その時々の状況によっては、
個人の言葉や対応は出すべきではないシーンも多々あります。
良い悪いと簡単に判断できることではありませんが、
「プラスする、言葉。プラスする、ひと言葉。」を伝えることで、
相手の気持ちが和らぐことも多々あります。
日々の暮らしの中で紡ぐ言葉や発する言葉は、
マニュアルに縛られない温かなものを重ねていきたいものです。