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幸せのレシピ集

cawaiiとみんなでつくる幸せのレシピ集。皆様の毎日に幸せや歓びや感動が溢れますように。

古き良き日本の道具|秋田角館の樺細工(桜皮細工)編

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海外にも素敵なアイテムがたくさんあるけれど、

国内にも歴史ある素敵なアイテムと、

それらを支えて守っている職人さんたちがいらっしゃいます。

今回は、その中から秋田角館の伝統工芸品、樺細工(桜皮細工)を

ご紹介したいと思います。

 

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皆さんも一度は目にされたことがあると思うのですが、

渋いその出で立ち故、つい横目に見て通りすぎてしまっていませんか?

そういう私も、素敵なものだと耳にしつつ、知りつつも

自分から手を伸ばそうとは思わぬままに過ごしておりました。

 

そのような中、今から10年ほど前だったでしょうか。

当時、お仕事をご一緒させていただいた先輩が秋田ご出身で

樺細工(桜皮細工)の茶筒をプレゼントして下さったのです。

実際に手にしてみて感動したのは、

茶筒に触れた時の肌馴染みが抜群に良くて、

いつまででも握っていたくなるような手触りだったということ。

外蓋と中蓋を取って中を覗くと、

内側までも丁寧に、しっかりと桜の皮で仕立ててあり

ほんのりと桜木の香りがして、

なんて優雅な贅沢な茶筒なのだろうとも思いました。

 

それまでの私は茶筒に特別な思い入れはなく、

その時々に気に入ったキッチンに合う

保存容器のキャニスターに茶葉を入れていました。

だけれども、樺細工の茶筒をいただいて一変、

あの日から日本茶葉は樺細工の茶筒を愛用中です。

桜皮の茶筒は防湿、防乾に優れていると言われていますが、

実感として茶葉の良い状態が長く保たれていると感じます。

さすがに、桜の香りは飛んでしまったけれど

10年以上経った今でも、茶筒は当時と変わらない品と優雅さを放ってくれています。

 

樺細工(桜皮細工)は、ヤマザクラの樹皮を使用しているのに

どうして樺細工というのか不思議に思われた方はいらっしゃいませんか?

使っている材料はオオヤマザクラ及びカスミザクラの樹皮だけです。

「かばざいく」と呼ぶようになった理由には諸説あるようで、

はっきりしたことはわかっていないようなのです。

桜皮を使用していることをわかりやすく伝えるために、

「桜皮細工」と書き添える場合もあります。

 

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樺細工(桜皮細工)には、

型もの、仕込みものと言って、木型に合わせて芯を作り、

その上に樺(桜皮)を貼り付けて筒状のものを作る技法があります。

昔はこの技法を使って印籠や胴乱が作られていたのだそう。

現在では、この伝統的な技法を最大限に活かしたものでは、

茶筒が代表的です。

木型に巻く芯の成型とその上に樺(桜皮)を貼り付けるのですが、

樺(桜皮)がはげてしまわないように、

膠とコテの熱加減に細かい神経を使う職人技によって

生み出されています。

 

渋いあの出で立ち故、

なかなか手に取ってみる機会は無いかもしれないのですが

どこかで見かけられましたら、一度触れてみてくださいませ。

優しく吸い付くような樺細工(桜皮細工)の手触りの良さ、握りやすさ、

何より本物の職人技に触れられることでしょう。

桜と日本人のご縁は色々な所で結ばれているようですね。

 

関連リンク:角館の樺細工(桜皮細工)スペシャルショップ

画像出典:https://jp.pinterest.com/