街中がバレンタインデーのディスプレイで賑わう今日この頃。
皆さんも愛する方やお友達、お世話になっている方々などに
チョコレートの贈り物をされるのでしょうか?
この時期、日本で一番盛り上がるのは日本のおへそ、名古屋なのだそう。
チョコレートの売り上げは桁違いで、
世界中から有名ショコラティエやパティシエが自慢のショコラと共に集結し、
サイン会なども行われイベントを盛り上げているのだ。
名古屋のバレンタインはすごい!
私もそう聞いて何度か名古屋の某百貨店へ足を運んだ事があるのだけれど
それはそれは賑やかで、圧倒されたのを覚えている。
ただ、クリスマスもそうなのだけれども、
キリスト教になじみの薄い日本では、
本来の意味を知らされないまま
経済効果を期待して行われるイベントとして定着しているようにも感じます。
せっかくなので、本来のバレンタインデーの背景を少し覗いてみませんか?
St.バレンタインデーは、
キリスト教の司祭バレンチノ(バレンタイン)に由来します。
※司祭(しさい)とはカトリックなどの聖職位の一つ。
※宗派の違いによってカトリック教派では神父、プロテスタントでは牧師などと呼ばれる。
当時、戦争が行われていたのですが当時のローマ皇帝は頭を悩ませていました。
戦力である兵士たちが戦争に出たがらないのです。
皇帝は理由を模索し、ある結論に達したのです。
結論とは、彼らが自分の家族や愛する人の傍から離れたくないからだ、と。
そして、ローマ皇帝は、
兵士たちが家族や愛する人を想うことで戦力が低下するのを防ぐために、
彼らの士気を高めるために、
彼らの結婚を禁止したのです。
肩を落とす兵士たちを見て動いたのが司祭バレンチノ(バレンタイン)。
結婚を禁じられた兵士たちを内緒で結婚をさせていたのです。
しかし、それが皇帝の耳に入ってしまったのだから大変です。
司祭バレンチノ(バレンタイン)は投獄され、処刑されてしまったのです。
この処刑の日が2月14日だったと言われています。
その後、時を経て司祭バレンチノ(バレンタイン)は聖人となりました。
2月14日、はじめは彼の死を悼む日だったのですが
彼のもう一つのエピソードから、愛の日となり、
私たちの知る「愛の告白」や、
家族や友人、親しい人へカードや花束、お菓子などを贈り合い、
気持ちを届ける日になりました。
※彼のもう一つのエピソードはまた機会がありましたら……。
女性が男性へチョコレートを贈るのは、
日本で生まれた日本独自の習慣です。
欧米ではお互いにカードや花束、お菓子などを贈り合います。
現在の友チョコなどは、本来の形に近づいているのかもしれませんね。
本来の意味を知ってみると、
新しい気持ちもわいてきますし、
ほんの少し視野が広がることもあります。
女性から贈るものという決まりも、
チョコレートでなければいけないという決まりも、
愛の告白のための日という決まりもありません。
女性の皆さんだけではなく、
男性の皆さんも今年はチョコレートを待っているのではなく、
日頃の想いをチョコレートに乗せて大切な方に届けてみませんか?