9割の確率で、私は傘を紛失してしまう。
電車の中に置き忘れてしまったり、
出先のお化粧室に置き忘れたり、
立ち寄ったコンビニの傘立てに置き忘れてしまうことも。
しかも、置き忘れたことさえも忘れて帰宅してしまうのだから、やれやれ……だ。
だから、愛用している傘はいい歳をした大人の女性らしからぬビニール傘。
これはこれで、先の先までスッキリと見通せる潔さが気に入っているのだけれど。
ただ、どういうわけか折り畳み傘だけは無くさないのだ。
現在、私が愛用している折り畳み傘は、
随分と前にどこかで衝動買いしたもの。
優しいニュアンスカラーのまろやかな黄みがかったグレージュ色の生地に
ゴールドのラインが効いていて
どのような装いにも馴染んでくれるため、
日常から旅行、出張といったシーンでも活躍してくれている。
通常の傘、折り畳み傘、晴雨兼用傘、ビニール傘を問わず、
傘を使った時、雨がシミのように筋状になって生地に跡を残していて
傘が汚れていると感じる事はありませんか?
または、生地の色褪せを感じて、この傘、寿命かしら?と思ったり。
雨には空気中のホコリや排気ガスの不溶性の汚れが含まれています。
これを傘で受けているのですが、
目に分かる色がついているわけではないので、気付きにくい上に落としにくく、
気付いた時には傘全体が、少々残念なことになっているものです。
放っておくと色褪せだけではなく、
使っている時に限って目立ってしまうような汚れが定着してしまいます。
ですから、年に1度くらいは傘を洗っておいてもいいのではないでしょうか。
今回は、傘の簡単なお手入れをご紹介します。
私自身が様々なアイテムのお手入れ方法で
度々使用している食器用洗剤を傘のお洗濯にも使用します。
洗剤の性質と使う分量や使い方のコツを掴めば、
食器専用洗剤は万能アイテムです。
【傘を洗ってみませんか?】
【1】お湯を使った方が短時間ですっきり落とせますのでバスルームで洗いましょう。【2】傘を開いて温水シャワーで全体を濡らします。
【3】湯桶にお湯を張り、食器用洗剤を溶かします。傘の汚れ具合にもよりますが、こまめに洗っていない、一度も洗ったことが無い方は、大匙1ぱい程入れてもいいでしょう。
【4】ふにゅっと柔らかいスポンジに湯桶の中の液体を含ませて、傘を優しく撫でます。目立つ汚れは強く擦らずにスポンジでポンポンと叩くようにして洗います。
【5】傘全体に洗剤液が行き渡ったら温水シャワーで濯ぎます。洗剤が残っていると洗剤シミができてしまいますので、洗剤はきれいに洗い流してください。
【6】タオルで水気を取ったらお外に1日干して乾かします。タオルで拭いてから干す方が短時間で乾かせます。
【7】ここで終了なのですが、この後、お靴やバッグのお手入れ用の防水スプレーがあれば、スプレーしておきましょう。私は防水スプレーをしっかりと吹き付けておきます。こうすると、傘のお手入れは1年に1回でも十分ですし、湯桶に入れる食器用洗剤も軽く回しかける程度の量で充分になります。※ビニール傘に防水スプレーは不要です。
本来は雨の度に、お洗濯する方が良いのかもしれませんが、
そこまで手は回りませんよね。
汚れが気になった時や
傘がくたびれてきたように感じた時、
お気に入りの傘を長持ちさせたい時に傘をお洗濯してみてくださいませ。
雨の日の視界が、ほんの少しパーッと明るくなりますよ。