太陽が辺り一面に溶けだしたかのように、西の空を茜色に染め上げていた。 自然が日々生み出す一期一会の色に胸の奥を鷲掴みにされながら 私は、待ち合わせの場所へと向かっておりました。 その時、今年の金木犀のピークは既に過ぎたような気がしていたのだけ…
「柊希、聞いてくれる?」 この場にも何度か登場させていただいている私の友人からの電話の第一声です。 久しぶり、とか、今大丈夫?とか無いの?と笑いながら返すと、 「いや、柊希は大丈夫じゃない時は、はなから電話に出ないでしょ?」と。 まぁ、間違っ…
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