「柊希、聞いてくれる?」
この場にも何度か登場させていただいている私の友人からの電話の第一声です。
久しぶり、とか、今大丈夫?とか無いの?と笑いながら返すと、
「いや、柊希は大丈夫じゃない時は、はなから電話に出ないでしょ?」と。
まぁ、間違ってはいないのだけれどもとモゴモゴ言いながら、
変わらぬ友人の様子に元気だったんだなと安堵したりもしつつ、今回は何?と尋ねると、
彼女が一生懸命作ったクラムチャウダーを彼女のパートナーはシチューだと言ったのだとか。
もう、この時点で正直なところ、私にとってはどうでもよい話だ。
「平穏で何より、何より。」と、もちろん愛情をたっぷりと込めて返したのだけれども、
彼女に拍車がかかってしまった。
確かにシチューとクラムチャウダーは似ているのだから、
何がどう違うの?などと思う瞬間に遭遇することもあるのかもしれません。
クラムチャウダーやシチューが美味しい季節にもなりましたので
この機会にクラムチャウダーを大解剖してみませんか?
お好きなお飲み物を片手に、のんびりお付き合いいただけましたら嬉しいです。
クラムチャウダーはアメリカ生まれのスープです。
英語でクラムはアサリやハマグリなどの二枚貝のことで、
チャウダーは大鍋、煮込みといった意味のフランス語に由来していて
具沢山のスープを表しています。
具材が多く二枚貝を使って作られたスープのことをクラムチャウダーと言います。
シチューと似ていますが、
クラムチャウダーはスープ、シチューは煮込み料理に分類されているため、
口当たりもクラムチャウダーの方がシチューよりもサラッと軽やかに仕上げられております。
また具材もスープであるクラムチャウダーは細かく刻まれた状態ですが、
煮込み料理であるシチューの具材は大き目でゴロッとした状態です。
そして「クラム(二枚貝)」が入っているか、入っていないかも判断ポイントです。
とは言え、日本ではシチューのルーを使ってクラムチャウダーを作ることもあるので
味で判断するというよりは、条件から判断する方が確かなようですね。
そして、皆さんが召し上がるクラムチャウダーは白いクラムチャウダーですか?
それとも赤いクラムチャウダーでしょうか?
魚介類にじゃが芋やベーコン、牛乳や生クリームなどを入れて作る
白いクラムチャウダーは、
アメリカ東北部にあるイギリス系開拓者が多いニューイングランド地方のお料理で、
ニューイングランド風のクラムチャウダーと言います。
一方、牛乳や生クリームを使わずに
トマトとコンソメを使って具材の旨みを引き出した
赤いクラムチャウダーは、
イタリア系開拓者が多いと言われるマンハッタンのお料理で、
マンハッタン風のクラムチャウダーと言われております。
アメリカのお料理と言えばボリュームのある高カロリーのメニューが目立ちますが、
クラムチャウダーは素材の出汁でお野菜や魚介、ベーコンなどをいただくので
ヘルシーメニューと言われ、
どこで食べても外れることがないメニューなのだそうです。
皆さんの中に本場のクラムチャウダーを堪能されたことがある方はいらっしゃいますでしょうか?
私はアメリカ方面への渡航経験がないので本場の味を知らないため、
一度、本場の味を味わってみたいと密かに思っております。
クラムチャウダーを召し上がる際には、
ニューイングランド風なのか、マンハッタン風なのか、
はたまたシチュー寄りのクラムチャウダーなのか、
スープ皿を覗き込んで楽しんでみてくださいませ。
今日も、ここへ足を運んでくださった皆さんがココロぽっかぽかで過ごせますように☆彡