窓から流れ込んでくるさらりとした秋風が心地良くて、思わず和室に大の字で転がった。 できるだけ「大」の文字に忠実に大の字で転がる。 たったこれだけのことなのだけれど、やってみてはじめて、大人になるにつれ縁遠いものになっているのだと気付かされる…
台風が近づいていたときのことだ。 ぐっすりと眠っていた真夜中、顔を何かに照らされたような気がして目を開けた。 すると、完全に下ろしきれていなかったブラインドの隙間からピカピカッと光が差し込んだ。 雷だ。 ブラインドを、うっかり下ろし損ねてしま…
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