先日、クリーニング店の方に「しまい洗いをされますか?」と尋ねられたのです。
セルフクリーニングが難しいものばかりだったため、
来年になってがっかり肩を落とさないよう、
全て「しまい洗い」をしていただくことにしました。
そろそろ着納めのお洋服が出てくる衣替えの頃なので
今回は、自宅で出来る「しまい洗い」のポイントをおさらいしてみませんか?
幸せのレシピ集では季節の変わり目に
お洋服ケアのお話をさせていただくことがありますが、
夏から秋への衣替えはとても重要です。
夏物のお洋服は、肌触りや通気性が良く、
お手入れもしやすい綿や麻といった素材のものが増えるものです。
ただ、翌シーズンに着ようと思ったら黄ばみが出ていたり、
全体的に色褪せているように感じた経験。
しっかりとお洗濯したはずなのに翌シーズンには残念感が漂っていて、
お洋服の寿命だったのかしら?と思った経験、ありませんか?
冬も意外と汗をかいているものなのですが、
やはり夏本番は汗の量や質が違います。
お洋服は本来素肌に直接着るものではないとはいえ、
夏はインナーも薄手のものに変わりますので、
お洋服も汗をたっぷり吸い込んでいます。
しっかりお洗濯をしていたとしても
汗に混じった微量の皮脂がワンシーズン分お洋服に蓄積されているので、
季節を巡る間にじわーっと酸化してお洋服を変色させてしまいます。
来シーズンも着たい!
と思えるお洋服には、このようなケアをしてみてくださいませ。
|お水は?
皮脂の性質上、水の温度が上がると落ちやすいのでぬるま湯を使ってお洗濯する。お湯ですと繊維を傷めますのでぬるま湯です。
|洗剤は?
色柄にも安心して使えるタイプの漂白・除菌洗剤を少量プラスします。漂白する目的もありますが、保管中に菌が増殖しないようにする目的もあります。※デリケートなお洋服は傷むことがありますので注意が必要です。
|洗い方は?
手洗いであれば普段通りで構いません。洗濯機で洗う場合は、洗濯物の量を少なめにし、しっかりと洗えて、洗剤もしっかりとすすぐことができる量にしましょう。
|すすぎのポイントは?
洗剤や洗濯機の性能がアップしているため、すすぎは1回というお宅も多いかと思います。しかし、しまい洗いをするときには、洗剤や汚れが繊維に残ってしまうのを防ぐために、すすぎは2回以上、しっかりとすすいでくださいませ。
|乾かすポイントは?
とにかく、しっかりと乾かしきってから収納しましょう。デザインが凝ったお洋服はスチーマーなどで形を整えておくといいと思いますが、スチーマーを使った後も焦らずにしっかりと乾かしきってください。
|自分で洗う自信がないものは?
自分では自信が無いという方はプロにお任せしましょう。季節の変わり目であれば「しまい洗い」かどうか確認してくださるクリーニング店もありますが、お店の方からのお声かけが無い場合は一度、「しまい洗い」をお願いできるかどうか伺っていてもいいのではないでしょうか。
文字にしてしまうと作業が増えるように感じてしまいますが、
実際は着納めた順に少しずつ「しまい洗い」をするので大きく時間を取られることもありません。
暑い夏の気分を上げてくれたお洋服たち、
今年、袖を通した時の気持ちで来年も楽しめるように
「しまい洗い」を是非、いかがでしょうか。
画像出典:https://jp.pinterest.com/
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