手帳を捲っていると「立冬」の文字が目に飛び込んできてハッとした。
立冬の日は、毎年変わりますが2016年、今年の立冬は11月7日、本日です。
これは二十四節気という1年間を24に分けた季節区分による表現で、
11月7日から21日までの15日間全体のことも指しています。
意味は文字からも想像できますが、
冬を肌で感じられるようになりますので、暦の上では立冬の日から冬が始まります。
確かに、ここ数日でぐっと冷え込んできたように感じられ冬の匂いも交じり始めましたが、
まだ紅葉を楽しんでいる最中だという地域も多く、
暦と現実に若干のずれを感じますよね。
これは、先人たちが使っていた暦と、今の私たちが使っている暦の違いが原因です。
時代を溯ると、先人たちは月の周期から作られた暦を使っていました。
しかし、今の私たちは太陽の周期から作られた暦を使っておりますので、
どうしてもずれてしまうのです。
ずれを感じたり、少しばかり急かされているような気も致しますが、
これから来る季節の事前お知らせだと思えば、
今よりは、二十四節気も親しみやすくなるのかもしれません。
日本人はこのような節目の時期に縁起を担ぐことが好きで、
エンターテイメントの少ない時代でも日常を上手に楽しんでおりました。
ですからワタクシ、立冬にも何かあるのかしら?と思ったのですけれども、
冬支度で忙しかったのでしょうか。
立冬にはそのような縁起を担ぐような食べ物などは決められておりませんでした。
ただ、二十四節気が生まれた中国には
「冬には冬の食べ物で活力や気力、元気を補いましょう」というニュアンスの言葉が残されているのだとか。
薬食同源の考え方のあるお国らしい言葉ですよね。
日本にも、「旬の食べ物は栄養価が高いので体に良い」という考え方があり、
実際に栄養価が上がることも証明されておりますが、
医食同源という言葉は「薬食同源」という言葉から日本人が作った造語です。
朝晩も冷えてきており、そろそろ冬支度をはじめなくては、と思わせられる今日この頃です。
立冬の今夜は旬の白菜をたっぷり入れた温かいお鍋料理はいかがですか?
その時には、白菜の柔らかい部分は生でいただくことも忘れずに。※詳しくは下記リンクからどうぞ。
流れるように移り行く季節をほんの少し意識してみると、
普段の日常を大切にできたような気が致します。
今日もこころぽっかぽかでありますように☆彡
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