カレンダーを眺める。ペラペラと捲る。
窓から流れ込んできた風に若草の香りが混じっていて、
子どもの頃の家庭訪問の記憶が脳内をかすめた。
時期にしては少し早いのだけれども、
きっと今日のように暖かくて穏やかな時季の家庭訪問が私にとっては印象的だったのだろう。
五感と人の記憶は自分で思う以上に密に繋がっているものだ。
そのような記憶の寄り道をしながら再びカレンダーに視線を落とし2017年を軽く振り返った。
3カ月が過ぎ去ろうとしていることに驚くやら、納得するやら。
そして、今月は31日までか……と確認したところで、ある出来事を思い出したのです。
皆さんは、12カ月の中で31日まである月と、
31日よりも少ない日数の月をどのようにして覚えていますか?確認していますか?
今回は、そのようなお話を少し、と思っております。
私は、その月々の日数を確認する際には手のこぶしを使うことが多いのです。
左手を軽く握ってこぶしを作り、指の根元の関節の凹凸を使って数えるのです。
ご存知の方も多いかとは思うのですが簡単に説明しますね。
人差し指の根元の関節の突起部分を1月、
人差し指と中指の間の凹んだ部分を2月、
という風に「〇月」を当てはめながら小指へ向かって進みます。
小指の根元の突起部分は折り返し地点なので7月と8月の2回をカウントし、
再び、人差し指へ向かって「〇月」を当てはめながら戻ってきます。
こぶしの突起部分にあたる月は31日まであり、
凹んだ部分にあたる月は31日よりも少ない月と確認するのです。
しかし先日、友人から“今の時代にマッチした確認方法”があったと聞かされたのです。
それは、1か月の日数が31日よりも少ない月を覚える方法です。
1年のうち、31日よりも少ない日数の月は2月、4月、6月、9月、11月です。
これを、「フジロック、イイ♪」という語呂合わせで覚えるのだそう。
「フ(2)ジ(4)ロッ(6)ク(9)、イイ♪(11)」です。
そして、フジロック、イイ♪以外の月は31日まであるということ。
誰が最初にリンクさせたのかは定かではないようですが、
このような自由な発想、わたくし、大好きです。
せっかく新しい語呂合わせを知りましたので、
ここぞという場面で使おうと心に決めているのですが、
気が付けば、自分のこぶしをチラ見して確認しております。
雀百まで踊り忘れずと申しますけれど、私も然り、のようです。
フジロックと言われてピンとこない年齢のお子さんには、
「こぶし」を使う数え方の方が手遊び感もあって楽しい気はするのですが、
皆さんは、どちらがお好みでしょうか。