ブームは、少しずつ形を変えながら巡ると言われている。
そのような出来事に遭遇する度に、ゼロからブームを作ることは難しく、
例え、作ることができたとしても、
それが、時代や世代を越えて何度でも愛されるブームになることは稀なのだろうと思う。
数年前に、マヨネーズをヘアパック、トリートメントとして使うと良いという話を見聞きし、衝撃を受けたことがある。
それ以前には、お酢をへアリンス代わりに使うことがすすめられていたことも思い出し、
お酢の次はマヨネーズなのかと思った。
最近、再びマヨネーズヘアパックやお酢リンスの話を見聞きしたのだけれど、
マヨネーズの用途に至っては、調味料の域を優に超え、洗顔料やフェイスパックとして、
更には観葉植物から家具といった幅広いモノに付着した汚れ落としというものまであった。
マヨネーズは、卵と油、そしてお酢からできているけれど、これらの成分から想像するに、
例えば、ヘアケアアイテムとして使用する場合は、
卵は髪の毛にたんぱく質を届け、油は水分を封じ込めて髪の毛を潤わせ、
お酢はキューティクルにツヤを与えてくれて天使の輪ができるといった
マヨネーズに含まれる成分を利用して得られる効果に注目が集まっているのだろうと思う。
ただ、マヨネーズパックやトリートメントは、髪の毛や肌が乾燥している人に向いており、
使用する際には注意事項もあるという。
ヘアパックやトリートメントとして利用する場合のニオイ対策として、
シャンプー→マヨネーズ→シャンプーの工程が必要だということ。
これでは、シャンプーの洗浄力で無駄に髪の毛を傷めてしまうのではないだろうか、と私は思う。
フェイスパックや洗顔料として使う際も、吹き出物やニキビができることもあるため、
全ての人に合うものではないと言われている。
それであればマヨネーズでなくても良いのではないかしら。と思う私は意地悪だろうか。
これだけ技術が進化し続けていても、それを試さずにはいられないのは人の性なのか。
それとも美を追求する強い意識が、そうさせるのか。
ブームとマヨネーズが持つ、さまざまな可能性を交互に思いながら、キッチンで無くなりかけのマヨネーズを眺めた夜。
画像をお借りしています:https://jp.pinterest.com/