久しぶりに連絡を取った友人が興奮気味に言った。
背中のチェックを怠ったらダメだ、と。
その台詞に辿り着くまでの経緯はこうだった。
普段しないようなことに挑戦してみようと思い立ち、
手始めに、痩身を目的とした全身ボディーエステの体験をしてみたのだそう。
血の巡りやリンパの巡りを良くすること以上に痩身が目的となるプランだったため、
体験前に水着姿の全面写真、背面写真、サイド写真を撮られたのだそう。
その後、痛気持ち良いプロの技術を体験し、再度3枚の写真も撮り終え、
帰り支度を済ませた友人は、心地良い疲労感と共にカウンターに座って
出していただいたお茶を味わっていたという。
柔らかな笑みを浮かべながらファイルを小脇に抱えた担当者が座り、
「こんなに効果がありましたよ」と自分のことのように喜びながらビフォー、アフターの写真を並べたという。
友人は、久しぶりに見る自分の後ろ姿に衝撃を受け、握っていたティーカップを落としそうになったと言った。
それを聞いて、私も背筋がスーッと伸びた。
確かに、自分の後姿は意識してチェックしなければ把握できないけれど、
自分以外からの印象には、その無防備な後姿はしっかりと含まれているのだ。
背中に余計なお肉が付いたり、猫背になっていたり、コリを放置してしまっていれば、
痩せにくくなるだけでなく、バストの位置が下がる。
そうすれば、本来のスタイルよりも少々残念な印象を与えることがある。
もちろん、それだけではなく血流も悪くなり、リンパの流れも滞り、コリから健康面を脅かすこともある。
春夏のお洋服を素敵に着こなしたい。太りにくい体、痩せやすい体作りを始めたい。
とにかくコリによる辛さから解放されたい。若々しい後姿で過ごしたい。
と、考えることは人それぞれだとは思うのですが、
今年の春はリフレッシュも兼ねて1日1回背中ケアしてみませんか。
まずは、2ポーズだけ、いかがでしょう。
【ストレッチ】
まずは、うつぶせの状態で寝転びます。
足は腰幅ほどに開いて足の甲は床にペタリと付けます。
両手は胸の横に置き、両手で床を押すようにして、ゆっくりと上半身を持ち上げます。
腕は伸ばし切っても良いのですが腰を痛めないように、肘を曲げた状態からお試しくあさい。
この状態を10秒ほど保ったら、ゆっくりと上半身を床に戻します。
コブラのポーズと呼ばれるストレッチですが、
腰を痛めないように、体の声を聞きながら、2回ほど繰り返し背中を伸ばしてみてください。
終わったら、仰向けになって両膝を胸に付けるようにして両手で抱えこみます。
この状態で目を閉じて深呼吸をして終わりです。
両手を背中で組み、腕ごと引き上げたときに背中に付いたお肉を感じる方は、
ストレッチの際に、お肉に刺激を与えて、柔らかくほぐすように意識しますと、
少しずつ、お肉が減っていくのを感じられるかと思います。
腰を痛める不安がある方は、過去にご紹介しました肩甲骨をほぐすストレッチがおすすめです。
背中は変化が表れやすい場所ですが、意外と効果が出やすい場所でもあります。
ストレッチの心地よさを楽しみながら、気持ちも後姿も、しなやかにまいりましょ。
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