皆さんの今年の夏は、どのような夏だったでしょう。
仕事に育児に、家事に遊びに、時には浮世の義理にと、
身体を丸ごと使って過ごされたことと思います。
各々にとっての夏を過ごしてきたからこそ辿りつけた景色が広がっており、
今度は、ゆっくりと落ち着いて自分にとっての収穫を楽しむ時期、秋がやってきました。
東洋医学では、秋は収穫の季節であり、ここに「収める」という意味を含みます。
東洋医学は自然から学んだ哲学をもとにした根本療法だと言われ、
西洋医学は自然から学んだ科学をもとにした対症療法だと言われています。
何か目立った不調があるわけではないけれど、
過ぎた季節に受けたダメージや疲労は気づかぬ所に蓄積されています。
今年の秋は、1年の前半戦を走り抜けた体を整える時間も、意識して設けてみませんか。
敏感な方は、そろそろお風呂上りの肌の乾燥を感じたり、
寝起きに喉の乾燥を感じたりし始めている頃かと思います。
秋は気温が下がり、空気が乾燥し、身体の内側から乾燥します。
その結果、お肌や体調が揺らぎ風邪や肌荒れなどといった症状を招きやすくなります。
このような時には、秋の味覚を味わいながら、
身体の内側に潤いを届けてみるのはいかがでしょう。
秋のフルーツと言えば梨やぶどうですが、
梨は、余分な熱をとりながら体を内側から潤し、喉の違和感を緩和するフルーツなのだそう。
また、ぶどうも体を内側から潤し、むくみを緩和したり
ポリフェノールによるアンチエイジング効果なども期待できるフルーツだと言われております。
医療従事者である知人女性は、
秋になると出来るだけ皮ごと食べることが出来るぶどうを買うのだと言っておりました。
その時に、ぶどうの嬉しい効果の話などを聞いたのですが、
「何より、洗ってパクッと口に放り込むだけで潤いとアンチエイジング、ラクでしょ。」
と豪快に笑っていた姿が印象的でした。
忙しい中でも、今の自分が出来ることを、できる分だけ、無理をせずに楽しく。
つい完璧を目指してしまうけれど、それほど肩に力を入れずとも、
身体は答えてくれるのだなと、彼女の、年齢に反比例する美肌を前に思いました。
季節の変わり目は、身体も次の季節に馴染もうとしている最中ですので、
普段よりも機能やコンディションが揺らぎやすくなります。
秋には秋の楽しみが盛りだくさんですので、
ゆっくりと休めるときには、身体丸ごと休めてくださいませ。
そのような時のお楽しみとして、お嫌いでなければ「ぶどう」や「梨」、
秋の味覚をおともにいかがですか。
関連記事: