お餅、美味しく召し上がっていますか?
真っ白いお餅、海老が練り込まれた紅色のお餅、ヨモギが練り込まれたヨモギ色のお餅、
黒豆やゴマがアクセントになっているお餅もありますね。
その他、地域の伝統や美味しさがギュッと詰め込まれていたり、
種類だけではなく食べ方も様々でお正月には欠かせない一品です。
忙しい女性陣にとっては調理の手軽さも魅力のひとつかと思います。
このお餅、消化はいいのかしら?そのような事を思われたことはありませんか?
この時期、食べる機会が増えるお餅ですし、
御馳走が続いて胃腸のコンディションも気になるところ。
今年は「消化」という視点でお餅を覗いてみたいと思います。
お時間ありましたら、ちらりと覗いていかれてくださいませ。
結論から申し上げますと、食べる時の注意点はありますが
お餅は消化の良い食べ物と言われております。
と言いますのは、お持ちの原料はもち米でその成分のほとんどをデンプン質が占めています。
デンプン質は消化されるまでの時間が早い成分なので、
体質やコンディションなどによる個人差はあるものの
一般的には食後2時間~3時間程で腸へ送られると言われています。
これは、ご飯を食べた時の消化時間と大差ないようです。
このもち米をしっかりと搗いた事前調理のおかげで消化しやすいお餅になるわけですが、
食べる際にに気を付けなくてはいけない点は、
しっかりと加熱してから食べるということ。
デンプン質は熱を加えると性質が変わり消化が良い成分になるのですが、
冷めて固くなったものは非常に消化が悪いのです。
ですから、お雑煮、焼き餅、その他、お餅の食べ方は様々ですが、
しっかりと加熱したものを召し上がってください。
胃腸が付かれていたり、体調不良で消化力が弱まっている時でも、
お雑煮などに入れて加熱し、消化の良いお野菜などと一緒に食べることで
バランス良く栄養を摂ることができます。
ただ、体調が悪い本人からしてみるとお餅は喉を通り辛いときもありますので、
そのような時には栄養バランスが良いからと言って無理をせずに
お粥など体に優しいとされるものを少しずつ摂りましょう。
そして昨年末、血糖値に関するお話をさせていただいたのですが、
お餅は血糖値が上がりやすい食品です。
ただ、日本食の素晴らしさは、その食べ方です。
お雑煮には食物繊維が豊富なお野菜を入れることができますし、
味噌仕立てのお雑煮を召し上がるところは大豆を一緒に摂ります。
お住まいの地域によっては大根おろしと一緒に召し上がるところもありますよね。
このように、お餅と一緒に召し上がる「何か」によって、
血糖値を緩やかに、ゆっくりと上げることができます。
ですから、血糖値を気にされている方はお餅を何と一緒に食べるか、
この辺りを気にかけてみてはいかがでしょうか。
そして、もうひとつ補足を。
アトピーなどをお持ちで皮膚が弱い方はお餅を食べ過ぎますと、
アトピーの痒みや炎症が出てしまうことがあると言われております。
一度にたくさん召し上がるのではなく、少しずつ楽しんでみてくださいませ。
私は数個ぺろりとたいらげられるのですがアトピーの症状が出てしまう体質なので、
1回に口にするお餅の数は1個にしております。
もし、アトピーをお持ちの方でお正月になると何だか痒みや炎症が増す気がしている方は、
お餅の食べ方を気にかけてみてはいかがでしょうか。
消化が良くて美味しくて腹持ちの良いお餅ですが、この腹持ちの良さは、もち米粒が凝縮されている上に、
ご飯をお茶碗1杯食べるよりも手軽に数個のお餅を食べられてしまうというからくりです。
お餅その物の腹持ちが良いというよりは、お腹が空かない程の量を食べているという状況からきていますので、
くれぐれも食べ過ぎないように、美味しく、楽しく、バランスよく召し上がって下さいね。
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