テレビを観ていて思う事がある。
スマップの草彅剛くんの食べ方がとても綺麗なのである。
ドラマにしても、その他のバラエティ番組にしても、
食事のお作法が自然と体に馴染んでいるように見える。
かといって堅苦しい様子はなく、いつも美味しそうに頬張る彼。
男性女性を問わず、きれいな立ち居振る舞いは見ていて気持ちがいいし
ほんのりと色香も感じられ、つい目を奪われる。
食事と言うのはあまりにも日常的な行為なので日頃の癖が出やすい。
ハラハラ、ドキドキした経験はないだろうか?
普段は気にならないのに、
少しかしこまった席で過ごすことになった途端、
「この場合、どうするのが正しいのだろう?」と
疑問に思ったり不安になったりして、
その場が窮屈になってしまった経験。
極々日常的なシチュエーションのお作法を
この機会に一度、一緒に確かめてみませんか?という事で
時々、自分自身のことも振り返りながら
お作法のお話しをさせていただいています。
今回は、私たちの生活には欠かせないお食事の時に使うお箸と、
外食の席やお呼ばれなどの席で出てくるお箸袋のお作法です。
※右利きを例にしています。左利きの方は逆でイメージしてください。
【お箸を持つ時】
1.お箸を右手を覆うような形で少し持ち上げます。
2.持ち上げたお箸の下に左手を、手のひらが上を向くようにして添えて、お箸を軽く持ちます。
3.右手をお箸の下へ入れてお箸を持ちます。
【お箸を置く時】
1.右手で持っているお箸の下に、左手を手のひらが上を向くようにして入れて添えます。
2.右手をお箸を覆うようにお箸の上に乗せてお箸を持ちます。
3.左手はお箸の先を隠すように添え、お箸を両手でそっと置きます。
【お箸を使う時にしてはいけないこと】
お箸でしてはいけない事がいくつかありますが、いくつか例として挙げてみますね。
刺し箸:
お箸で掴みづらく滑るものや、転がてしまうものをお箸で刺してはいけません。
逆さ箸:
大皿から食べ物を取り分ける時に、
自分のお箸を逆さにして使う逆さ箸はしてはいけません。
逆は手に触れる部分でもあり衛生的にも悪いので注意しましょう。
取り分けなければいけない時は「取り箸を使う」ようにし、
「取り箸」が無い場合はお店の方や、そのお家の方に聞きましょう。
ただし、お食事をするメンバーによっては、
「直箸でいいよね」となる場合もありますので、臨機応変に。
渡し箸:
器の上にお箸を置く渡し箸はしてはいけません。
お箸置きに必ず置きましょう。
【割り箸と箸袋のお作法です】
・割り箸割り方:
割り箸の先を天井に向けて割る(縦に持って割る)よりも、
割り箸の先を横に向けて(横に持って扇子を開くように)
片側のみを動かして割る方が上品とされています。
また、割った後に「ささくれ」が気になっても、お箸とお箸を擦り合わせるのは止めましょう。
これは、「粗悪な箸を使う」という行為で相手に対して失礼ですので
「ささくれ」は手で取り除きましょう。
【お箸置きが無い時のお箸袋の扱い方】
お箸置きがない場合は、お箸袋を代用しましょう。
お箸袋しかないときには「変わり千代結び」をして、お箸置きとして使います。
変わり千代結びは簡単ですので、知っておくと便利です。
ご存知の方もたくさんいらっしゃるとは思うのですが、
日常が出やすいお箸の扱い方です。
どんな場面でも、誰とのお食事でも、
その時に目の前に出していただいたお料理を美味しく楽しむためにも
この機会に一度、ご自分やご家族の「お箸のお作法」をチェックしてみませんか?