様々な油が取り沙汰されていますが、
「えごま油」は未だに記憶に新しい油ではないでしょうか。
日本ではブームになると市場から特定商品が姿を消す、
という状況がおこりますが、
えごま油も一時期どこへ行っても品切れでしたね。
ここ半年ほどの間に安定してきたように感じています。
えごま油はお料理にも使いやすいですし、
嬉しい効果も多い点が魅力です。
えごまはシソ科の植物で、その種から抽出された油がえごま油です。
しそ油という名前で販売されている事もあります。
えごまは、食べると10年長生きするという謂れから
地方によっては「ジュウネン」と呼ばれているそうです。
それ程、体に良いということでしょうね。
今回は、たくさんある「えごま油の効果」の中から
「ダイエット」にフォーカスしてご紹介したいと思います。
えごま油は、一般的な油とは違いダイエットに効果的だと言われています。
『α-リノレン酸』『ロズマリン酸』という成分がたっぷりと含まれていて、
この2つの成分がダイエット効果を高めてくれるからです。
具体的には、
※体に脂肪を溜めにくくする(肥満予防)
※余分な糖分の吸収を妨いでくれる(肥満予防)
※脂肪燃焼を促してくれる(既に溜め込んだ脂肪へのアプローチ)
『α-リノレン酸』は植物油の主成分です。
私たちはこれを体内で作ることができないのですが、
生きるために必要な脂肪酸で、必須脂肪酸と呼ばれるものの一つです。
この必須脂肪酸が不足すると細胞組織の機能が低下し、
代謝や免疫力なども下がってしまいます。
α-リノレン酸はほかの食品から摂る事も出来ますが、
えごま油が飛びぬけて豊富。
そして、このα-リノレン酸は脂肪を分解する酵素の働きを活性化して、
脂肪の燃焼を促します。
しかも、他の食品などから摂った体内に蓄積されている脂肪分まで
燃焼しやすくしてくれるのです。
既に体内に溜め込んでしまった脂肪にまで働きかけてくれるなんて、嬉しい限りです。
そして、もうひとつの成分、ロズマリン酸はポリフェノールの一種です。
余分な糖分を体内に吸収させないように働いたり、血糖値の過剰な上昇を防ぎます。
食事で同時に摂った炭水化物が中性脂肪に変化するのを防いで、
体への吸収を抑えてくれます。
代謝を促してくれる作用もあるのでダイエットに効果的、という訳です。
簡単にさっくりとお伝えしましたが、
日々の体内ケアをしながら、
調子に乗って溜め込んでしまった過去の脂肪までケアしてくれるなんて
変なサプリメントを飲むより良い!と私は思ってしまいます。
皆さんも既にご存知だと思いますので、
ここでは割愛させていただきますが、
えごま油は、様々な健康面への効果も同時に得られる点も心強いですよね。
良くできた秘書のように私たちの体をケアしてくれる油です。
ただ、100%完璧ではなく、
えごま油を摂る時に気をつけるポイントがあります。
それは、
※熱を加えずに摂ること
※毎日小さじ1杯を摂ること
※開封後は冷蔵庫や低温の場所で保管すること
です。
えごま油のα-リノレン酸は熱に弱いので
炒め物に使ったり、揚げものに使ったりといった加熱調理をすると壊れてしまいます。
熱を加えずに、そのまま摂り入れるようにしてください。
サラダにかけたり、お刺身にかけてカルパッチョにしたり、
炒め物の最後に風味付けも兼ねてかけたり、
お好きなアレンジ方法でどうぞ。
私はスプーンでそのままゴクッと飲んだり、サラダにかけることが多いです。
えごま油は、小さじ1杯(約5g)程度でα-リノレン酸の推奨量を摂る事が出来ます。
ダイエットに良い油ですが油には変わりありません。
摂り過ぎには注意しましょうね。
他の食材からもα-リノレン酸を摂取していると思いますし、
えごま油は小さじ1杯でも十分な量のα-リノレン酸を摂ることができます。
一度にたくさん摂るよりも「少しずつ」を毎日続けてくださいね。
その方が、体が喜びます。
えごま油は他の油と比べると酸化しやすい性質をもっているようです。
開封後は早めに摂るようにしながら冷蔵庫や低温の環境で保管しましょう。
えごま油の健康面への効果はご存知の方も多いと思いましたので
今回は「ダイエット」に注目してみました。
私たちの体を維持していくためには油も大切な栄養です。
それならば、体が喜ぶ油を摂り入れていきたいですよね。
美容や健康、食生活など、何かしらのヒントになれば幸いです。