使い切ってしまいたいゼラチンパウダーと生クリームがあり、久しぶりにコーヒーゼリーを作ることにした。
作ることにしたなどと言えるほど手間暇をかけたものではなく、材料を混ぜて器に注いで粗熱を取って冷やすだけのシンプルなタイプ。
この日、ゼリーの器として選んだのは、脚が無いカジュアルなワイングラスだ。
ここで、キャラメルを効かせたミルクムースも作って層を重ねたデザインに仕上げれば、より素敵になるのだけれど、この日の余力はそこまで残っておらず、食後のデザートは生クリームを添えるシンプルスタイルとなった。
ゼラチンはお菓子にお料理にと幅広く使われているけれど、高タンパク質食品で、程よい摂取量は美容や健康に良いと言われている。
特にゼラチンの中に含まれているアミノ酸をはじめとする栄養素は、私たちの体を作る材料としても、体を動かすためのエネルギーとしても欠かせないものだ。
例えば、美肌や美髪、健やかな爪や骨、しなやかな血管に、スムースな可動を促す関節、質の良い睡眠や脂肪燃焼と、まさに私たちの体を作るために働いてくれるという。
以前、こちらでも話題にしたことがあるけれど、ゼラチンとコラーゲンは同じ働きをするものだ。
簡単に言うならばコラーゲンというものの中に加工を施されたゼラチンというタイプがあると言ったところだろうか。
コラーゲンは、溶けて消化されて体内に吸収されるまでにとても時間がかかる食材だ。
この溶けにくくて消化吸収されにくいコラーゲンを、溶けやすくて消化吸収されやすいコラーゲンに加工したものがゼラチンである。
美容と健康に良いと言われているあのコラーゲンを、より効率よく摂取できる状態にしたものがゼラチンだと知ると、ゼラチンを美肌や健康のためにたっぷりと摂ろうという考えが浮かぶこともあるかもしれないのだけれど、コラーゲンやゼラチンを摂取するときにはちょっとしたコツがいる。
本日のお話ポイントはココからです。
コラーゲン(ゼラチンを含む)は、いくつかのアミノ酸からできているのだけれど、アミノ酸には【A】必須アミノ酸と【B】非必須アミノ酸の2種類に分けられているのです。
【A】必須アミノ酸は体内で作り出すことができないため、食材から摂取して体内バランスを取る必要があるのですが、
【B】非必須アミノ酸は、他のアミノ酸を使って体内で作り出すことができます。
そして、本日の主役であるコラーゲン(ゼラチンを含む)に含まれているアミノ酸は、全て【B】非必須アミノ酸に分類されているので他のアミノ酸を使って体内で作ることができます。
女性は、肌に良いからとコラーゲンパウダー(ゼラチンを含む)を常用している方も多いかと思うのですが、
このパウダーばかりに頼ってしまうと、体にとって必要な【A】必須アミノ酸と【B】非必須アミノ酸のバランスを崩してしまうこともありますので、そうならないように時々意識しながら摂ると良いのではないかと思います。
どのようにして【A】必須アミノ酸を摂るのか。
お米と大豆食品を軸にして、様々な食材を摂る一般的な日本食を摂っていれば大きく崩れることはないと言われています。
この時に、お野菜やフルーツなどのビタミンCを一緒に摂ると【A】の必須アミノ酸がコラーゲンの生成が増すので美肌や美髪などの美容面と健康面の双方にも良い効果が出やすくなるのだそう。
また、これからの季節ですと、血の巡りを良くして冷えない体をキープする効果が欲しいところですが、日本食メニューにビタミンEを多く含むカボチャなどの食材を加えると、アミノ酸との相乗効果で一石二鳥以上を狙えるようにも思います。
このような話題が出ると、大豆製品などに食物アレルギーをお持ちの方は、どうやって栄養バランスを摂ればいいのだろうかと不安になることも多いかと思います。
そのような時には、まずは食べられる食材を出来るだけ偏らないように食べながら、少しずつ不足している栄養素の代替食材探しを。
どのような食材にも含有量の差はあれど、ありがたい栄養素が含まれていますので、まずは慌てず、気落ちせず、一つずつです。
時間はかかりますけれど、細かくみていくと身近な食材が思わぬ救世主になることも多々ありますので、体と相談しながらまいりましょうね。
食事を、楽しく、美味しく楽しみながら、何かしらのヒントにしていただけましたら幸いです。
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