おばあちゃんの知恵袋が歩いているような知人がいる。
時折、その知恵袋をガサゴソと探って
中からポンッと知恵を取り出して披露してくれるのだけれども
その多くが、「いやいやいや、その方が面倒だから」と言うようなもので
よく周りから突っ込まれているのだ。
今となっては、どんな笑い話が飛び出すのか、
知恵袋ではなく笑い袋と言われていたりもする。
ある日、オンライン上でやり取りをしていたのだけれども
要件も全て無事に片付いたので
少しだけ雑談を交わしていたときのこと。
話題は美味しいチーズで、各々が最近見つけた美味しいチーズ、
はまっているチーズを紹介しあっていたのだけれども、
いつの間にか「カビ」の話になっていた。
この時点では、まだチーズの「カビ」をあれこれ話していたはずなのだけれども
気づけば浴室の「カビ」の話題になっていた。
あれ?いつから食べられないカビの話になったのだろう、
と思いながら話していると
浴室のカビは専用のカビ取り剤がなくても落とせるんだよ、と言われた。
久しぶりの知恵袋に、キーボードを叩く指に力が入った。
私は浴室内のカビ取り剤を2種類常備していて、
両方でカビ退治をしているというと、
キッチンハイターと片栗粉があれば浴室専用のカビ取り剤は不要だと言うのだ。
いつもとは違う、現代版知恵袋の匂いに誘われて
私はガッシリと、その話に食いついた。
結論から言うと、私は今、この方法をメインにして
浴室内のカビ退治をしています。
お風呂はカビ取りのお掃除をする前日に
軽く汚れを落として水気を飛ばしておいてくださいね。
用意するのは先述どおり、
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤と片栗粉。
これを「1:1」の割合を目安にして混ぜ合わせます。
硬すぎず、柔らかすぎず、トロッとするような硬さに調節をします。
例えばタイルの目地に付けた時に程よく密着するような硬さが目安です。
そして、このキッチンハイターと片栗粉で作ったクリーム(のようなもの)を
金属部分は避けてカビの部分に塗り広げます。
カビにもよりますが50分~1時間程放置した後、きれいに洗い流します。
私の浴室はある部分だけカビが出やすかったのです。
きっと、カビの根なるものがあるのだと思って、こまめに退治していました。
キレイにはなるのだけれど、
カビが出にくくなっているようには感じていませんでした。
だけれども、このキッチンハイターと片栗粉のカビ取りクリームを使うようになってから
少しずつ、カビ取りのお手入れ要らずの期間が長くなってきているのです。
このクリームを作る作業が面倒な時(といっても混ぜるだけなのですが)は、
市販されている専用のカビ取り剤も使っており、
効果に大差はないなと感じています。
そして、キッチンハイターは一本使い切るのは難しかったけれど
用途が増えてキッチンハイターを活用出来ていることに
ちょっとした満足感を感じています。
塩素系の漂白剤なのでバスマットやお洋服などに跳ねたり、
付いたりしますと白抜けしてしまいますので、その点は注意が必要です。
「初めて役に立ったかも」などと失礼な発言も解き放ったけれど、
ちょっぴり感謝している、知恵袋でした。
もし、使い切れずに残っているキッチンハイターと片栗粉がありましたら
小さなカビでお試しあれ!
そして、うっかりカビ取り剤のストックを切らしてしまって
浴室内のカビ取りお掃除中に専用洗剤が足りなくなってしまったら、
このカビ取りクリームをお試しあれ!
この時、もうひとつ知恵袋から「知恵」を授かったのですが、
そのお話したまた機会がありましたら……。
ピッカピカのお風呂でハッピーバスタイムをお過ごしくださいませ。
◆みんなが笑顔で過ごせるように、自分にできることを考えてみませんか。