季節の変わり目に勢いをもらって、
家中の引き出しの中を少しずつお片付けしている今日この頃。
その日は和小物の引き出しをひっくり返していた。
絹などを使ったアイテムも多いため、
こうして時々、片付けも兼ねて風を通して防虫剤の確認をしておかなくては
虫食いにあってしまう。
どういうわけか、あの虫たちは良い生地(彼らにとっては美味しい生地)を
見分けられるようなのだ。
このくらい大丈夫だろうと気を抜いたところを見事に狙われて
痛い目に遭ってから私は防虫対策に余念がない。
そのような事を思いながらひと通り目を通していたのだけれども、
引き出しの中にあった袷袱紗(あわせふくさ)を手にして、
しばらくの間、眺めていた。
私が持っている袷袱紗は、とてもシンプルなものでリバーシブルタイプ。
切手盆の役目を兼ねた台が付いているのだけれど、こちらもリバーシブルタイプ。
※「切手盆」は金封紙やご祝儀などを贈るときに使用する袱紗サイズのお盆です。「ご祝儀盆」(ごしゅうぎぼん)と呼ばれることもあります。私の持っている物はお盆をシンプルにした板状のものなので嵩張らないという利点があります。
ひとつ持っていれば、慶弔どちらでも対応可能な便利なもので、
ここぞ!というシーンできっちりとした仕事をしてくれる
頼りになるアイテムなのだけれど、
少しばかりお化粧直しをしたいような気分になった。
そして、お祝い事の時に表になる面に花個紋(はなこもん)でもあしらおうかしら、
と思ったのです。
皆さんは花個紋(はなこもん)というものがあることをご存知でしょうか?
簡単に説明すると、閏年の2月29日も含めた366日の
1日、1日をお花を紋にあらわしたもののことです。
誕生日石や誕生日花といったお誕生日の「しるし」がありますが、
この「しるし」が個人の紋としてデザインされているようなイメージです。
「紋」と聞くとお家を丸ごと表す「家紋」を思い浮かべがちですが、
一人、一人にも「紋」があります。
日本人はシンプルな形やデザインの中に
溢れるほどの意味を込めたり、見出す知性があり、
「吉兆のしるし」として大切に親しんできたデザインが数多く受け継がれています。
このような日本らしい背景のもと誕生したものが「花個紋(はなこもん)」です。
花個紋には、その日に生まれた方の魅力が記されていたり、
花個紋に使われているお花の豆知識なども知ることができます。
お時間がありましたら下記のリンクから
ご自分や周りの方の花個紋の世界を覗いてみてはいかがでしょうか?
そして私は、この花個紋を袱紗に刺繍で入れてもらうか否か、今もなお思案中です。
花個紋があなたの今日のちょっとした「楽しい」に加われたのなら幸いです。
関連リンク:
PCからアクセス :ページの左側に今日の花個紋という時計がありますので誕生日を入力してチェック。
モバイルからアクセス:http://www.hanakomon.jp/m/yours.php