我が家も少しだけクリスマスの装いになりました。
今年は少し早めに取り掛かることができたので、
例年よりもクリスマス期間をゆったりと味わえております。
十数年以上も前に両親からの贈り物として
私の元にやってきたサンタクロースのオルゴールは、
今年も優しい微笑みを浮かべています。
先日話題にさせていただいたポインセチアですが、
今年の我が家はマゼンタピンクが鮮やかなプリンセチアをお迎えしました。
今はクリスマス仕様で飾っているのですがクリスマスが終わったら
鉢の部分に和紙のアレンジラッピングを加えてお正月の雰囲気で楽しもうかと思っております。
さて、私たちが毎年触れている「クリスマス」という言葉の発祥の地はイギリスです。
「Christ(キリスト)」とお祈りを表す「Mass(ミサ)」という言葉が融合してできた言葉なのだそう。
そして、クリスマスと言えば、「We Wish You A Merry Christmas♪」というクリスマスソングを
歌ったり、耳にしたりしたことがあると思います。
このクリスマスソングの菓子の中に何度も「いちじくプディング」が登場するのです。
私、イギリスで出されるプディングと名の付くものには
良い思い出がなかったものですから余計にこの歌詞に反応してしまったのかもしれません。
料理上手である知人に、「いちじくプディングって、そんなに美味しいの?」と尋ねてみました。
知人は、「あら食べた事ないの?それなら一緒に作りましょう」と誘ってくださったのです。
何ごとも経験、そう思い本場のいちじくプディングデビューを果たすことになりました。
イギリスの「クリスマスプディング」は、
干しぶどうをメインに様々なドライフルーツと、シロップ漬けのフルーツやナッツを
たっぷりと混ぜ込んだパウンドケーキです。
ブランデーやスパイスなども加えるので少し癖のあるお菓子です。
これを、クリスマス当日の為に事前に家族みんなで作ります。
ドイツのシュトレンのように作ってから発酵期間を経てクリスマスの日に蒸し温め、
ホイップクリームやカスタードクリームを添えていただきます。
小さなお子さんが居るご家庭では、
材料を混ぜ合わせる作業は一人ずつ全員が行うそうで、
混ぜ合わせるときには目を閉じて、ひとつだけお願い事をするようです。
ただ、とても手間暇かかるスイーツで、高カロリーでもあるので、
年々、小さなサイズのものやヘルシー志向の方でも味わえるような
カロリーを抑えたものなどを購入することが多いようです。
気になるお味の方は、パウンドケーキのようなものとお伝えしましたが、
本来のいちじくプディングのメインはドライフルーツやナッツなので、
ドライフルーツのむっちりとした食感としっかりとした甘さがダイレクトに伝わってきます。
私個人としては、ひと口、ふた口ほどで満足してしまう程の甘さなので、
数年に一度、見かけたら懐かしさから口にする程度です。
最近では日本でも見かけますし、
日本人の口にも合うようにアレンジされているものも多いので
気になられている方はトライされてみても良いのではないでしょうか。
「We Wish You A Merry Christmas♪」の歌詞の中に登場する子どもたちが、
いちじくプディングを食べたいよ!と連呼しておりますが、私はもう大人なのでしょうね。
「こんな風には連呼しないわ、きっと」
毎年、そのような事を思いながら「We Wish You A Merry Christmas♪」を聴いております。
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